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介護業界を目指す方へ

2022.09.13 UP

まずは知りたい!介護職の主要資格5選

介護の仕事に興味はあるけど、資格の種類が多くてよくわからない。資格の違いがわからない。そんな疑問をお持ちではないでしょうか?介護業界は資格取得に応じて、キャリア構築がしやすい仕事です。
ここでは、介護業界に関わるうえで、主要となる資格の紹介をしていきます。ぜひご参考にしてください。

目次
介護職における主要な資格5選

1.介護職員初任者研修
2.介護福祉士実務者研修
3.介護福祉士
4.認定介護福祉士
5.介護支援専門員(ケアマネジャー)


1.介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識やスキルがあることを証明する介護職における入門編とも呼べる資格です。介護の知識や経験がない方でも一から、基礎を学ぶことができ、訪問介護を行う場合には必須の資格となります。

未経験の方でも介護職員初任者研修を取得していると、採用選考を有利に進められる可能性があります。採用要件に介護職員初任者研修の資格が必須になっている場合も多く、給与面でも資格手当として付与されることもあります。

最短でわずか1か月(130時間の講習)という短期間で取得が可能なため、これから介護職を目指す方にとっては是非取得いただきたい資格です。

出典:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000331389.pdf


2.実務者研修
実務者研修は、国家資格である介護福祉士習得のための必須要件となっています。そのため、介護職においてプロフェッショナルを目指す場合には必須ともいえる資格です。

実務者研修を修了することで、より専門的な介助(医療的補助、たん吸引など)も出来るようになり、業務の幅が広がります。また、資格手当として待遇面の向上も見込め、サービス提供責任者として勤務すること可能となります。スキルアップや、収入面アップにつながることが多く受講するメリットが非常常に多い資格です。

介護職員初任者研修と同様に、誰でも受講することが可能ですが、介護初任者と比べて専門的な知識やスキルを習得する資格です。そのため、一からの取得となると450時間の講習が必要となり、取得まで6ヵ月間を要します。(介護初任者研修取得済みの場合は、130時間の授業が免除され4ヵ月で取得可能です)

出典:厚生労働省_「実務者研修の指定基準について」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/

hukushikaigo/seikatsuhogo/care/dl/care16.pdf


3.介護福祉士
介護士としてキャリアアップする上で、欠かせない介護職で唯一の国家資格です。これまでご紹介した2つの資格以上に高度な介護技術を学ぶことはもちろんのこと、医療ケアや、介護保険など技術に関すること以外も幅広い知識を学ぶ必要があります。

介護福祉士は(2022年9月7時点)、更新もないため一度取得できれば一生ものの資格となります。また、介護福祉士を取得すれば、リーダーや主任、管理者として、直接的なケアだけでなく、介護士への指導やマネジメント、利用者の相談や助言など幅広く活躍することが出来ます。

介護福祉士になるには、3つのルートいずれかにより資格取得が可能です。
(1)「実務経験ルート」
3年以上の介護などの業務に関する実務経験および、実務者研修等における必要な知識及び技能の習得後に国家試験に合格する。
(2)「養成施設ルート」
都道府県知事が指定する介護福祉施設(福祉系の学科がある大学、専門学校)などにおいて必要な知識及び技能を取得する。
(3)「福祉系高校ルート」
文部科学大臣及び厚生労働大臣が指定する福祉系高校において必要な知識及び技能を修得した後に、国家試験に合格する。

出典:厚生労働省「介護福祉士の資格の概要」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000165789.pdf


4.認定介護福祉士
介護福祉士のさらなる、スキルやキャリアップのために*4『認定介護福祉士認証・認定機構』により2015年に制定された、認定資格です。

職場においてリーダーとしての役割はもちろんのこと、地域包括ケアを推進するために、他介護サービス提供職種(医師、看護師、PT・OT・ST)との連携など介護職として、お客様への直接的な介助以外に、幅広い業務を行う、介護福祉士が目指せる資格です。

受講要件として、以下の4つがあります。
(1) 介護福祉士の資格を有し、
(2) 介護福祉士資格取得後の実務経験が5年以上
(3) 介護職員を対象とした現任研修100時間以上の研修歴を有している
(4) 研修実施団体の課すレポート課題または受講試験において一定の水準の成績を収めている(免除の場合有り)

これらの要件を満たしている方が「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類(13科目)・Ⅱ類(9科目)」を受講することで資格取得となります。それぞれの研修は実施時期が年度毎に決まっていることや、資格取得後も5年ごとに認定更新が必要なため注意が必要です。

受講費用は約60万円かかりますが、県や自治体によっては補助金制度が設定されている場合もありますので、補助金の有無はぜひ調べてみて下さい。


5.介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護支援専門員は、「介護保険法」に規定された専門職で、居宅介護支援事業所や介護保険施設に必置とされている職種で、一般にケアマネジャー(略してケアマネ)と呼ばれています。介護が必要な方の介護度や、心身の状況・環境から介護保険制度に基づき、適切な介護サービスを利用できるようケアプランを作成します。

複数ある介護サービスの中から、利用者ごとに合わせた介護サービスを選択し、利用者やその家族への提案・実行を行う業務のためコーディネーター的役割を担います。

業務内容はケアプランの作成以外にも、要介護認定の調査や、ご家族に理解をいただくための説明、介護サービス利用者が事業所に直接言い辛い要望なども場合によっては、介護支援専門員が代弁し事業所に意見を伝えるなど、直接的なケアではない事務業務をメインに行います。

出典:厚生労働省 「ケアマネジメントのあり方」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000122362.pdf

資格取得については、一定の職種(国家資格、生活相談員、相談支援専門員、主任相談支援員)で5年以上かつ900日以上の勤務実績が必要です。
国家資格に関しては医師、薬剤師、看護師、理学療法士など様がありますが、介護職としてキャリアをスタートされた方は「介護福祉士」を取得後5年以上の勤務で資格取得に挑戦をすることができます。

まとめ

今回は介護職員として働くうえで、主要な資格5つを紹介しました。介護業界には明確なキャリアパスがあり、資格取得に応じて着実にキャリアアップが可能な仕事です。

また、厚生労働省としても介護人材の定着・確保に向けたキャリアパスの仕組みづくりに力をいれており、処遇改善やキャリア形成支援など様々な取り組みを実施しています。(*2)

実際に未経験から介護職に挑戦された方のインタビュー記事もありますのでぜひ参考にしていただき、少しでも興味も持たれた方はお近くの介護施設に見学など足を運んでみてください。

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【出典】
*1認定機構トップページ – 日本介護福祉士会
https://www.jaccw.or.jp/nintei

*2介護職員のキャリアパスについて
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/dl/s1211-13b.pdf

【文: HELPMAN JAPAN】

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