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2021.06.03 UP

介護・福祉業界におけるお悩みと解決策をご紹介 VOL.1 ~オンラインを通じて医療相談やオンコール代行が可能に~

介護・福祉の分野では、利用者様のケアのほか、経営・現場人事まで幅広い困りごとや悩み事に日々直面しています。そんな皆様に向けて、介護・福祉業界を良くしようと支援する様々な民間企業の方にお話をお伺いし、困りごとの解決に役立つような情報をご紹介します。
今回のテーマは【医療×オンライン】。ドクターメイト株式会社様に詳しいお話をお聞きしました!

ドクターメイトが提供するサービス

 

――どのようなサービスを提供していますか?

私たちドクターメイトは、全国の介護施設向けにオンライン医療相談と夜間オンコール代行サービスを提供しています。オンライン医療相談は全診療科に対応しており、写真も送れるので介護事業所のスタッフから気軽に専門の医師に相談できます。また、外部医療機関の受診はコストがかかりますが、ドクターメイトなら施設内で完結。夜間オンコール代行サービスは夜間の急変時などに夜勤スタッフからの電話をドクターメイトの看護師が対応します。

 

介護・福祉業界でみられる問題

――介護業界におけるどんな問題に対峙されているんですか?

今回は、大きく分けて3つご紹介いたします。

<A:非常勤医師による対応の限界>
老人ホームには連携医などが配置されていますが、特別養護老人ホームの配置医の95%は非常勤。週に平均4時間しか滞在・対応ができない状況です*。入居者100人規模の施設となると、そのたった4時間の滞在では、すべての入居者に対応することはなかなか困難。また、高齢者は基礎疾患があるケースがほとんどですが、医療は高度細分化しており、一人の医師で各診療科の専門知識まではなかなか対応できません。そのため、施設内で対応できない場合は外部医療機関の受診が必要となりますが、外出は感染リスクが高まり、医療機関先での待ち時間も発生します。

*公益社団法人 日本看護協会 特別養護老人ホーム・介護老人保健施設における看護職員実態調査報告書(2016)https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/report/2016/kaigojittai.pdf
 

<B:夜間対応による業務量・人件費の増加>
介護施設では夜間の救急搬送にスタッフが同乗することで施設内の人員不足となるため、夜勤スタッフを多めに配置していたり、駆けつけできるようスタッフが待機したりして対応することもあり、業務量や人件費の増加につながっています。


 

<C:オンコール対応可能な看護師採用の難易度上昇>
老人ホームには看護師が配置されていますが、夜間は看護師を不在としている施設が多く、特養の91%では看護師によるオンコール体制をとっています。その一方で、71%の看護師がオンコール待機に負担を感じており、オンコール対応のない求人を選ぶ看護師が多く**、採用難易度が上がる要因となっています。

**厚生労働省 平成 27 年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(平成28年度調査)(4)介護老人福祉施設における医療的ケアの現状についての調査研究事業 報告書
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000158749.pdf

問題を解決した事例

――どのようにそれらの問題を解決しているんですか?

次の3つの事例を元に、ご紹介いたします!

a:『非常勤医師による対応の限界』の解決策
横浜市戸塚区の特養(定員132名)では、既存の協力医に加えて、オンラインを活用した医療相談の導入により、外部の皮膚科の通院数が70%減少し、精神科は54%減少しています。この医療相談については、嘱託医からの信頼も得ており、往診時にはオンライン医療相談の相談レポートを共有しそのレポートに基づいて処方箋をもらうこともできています。

▲医療相談を行うために、患部を写真に写す様子

b:『夜間対応による業務量・人件費の増加』の解決策
長野県の地域密着型特養(29名+短期8名)では、救急搬送となった場合に対応してもらえるオンコールの代行システムを導入しました。その代行システムでは、オンコールを受けた際に得た情報を医学的見地から整理し、レポートとしてまとめてもらうことができるため、そのレポートを救急隊に手渡すだけで情報共有を迅速に行うことができます。それに加え、レポートがある事によって、搬送時の施設スタッフの同乗が不要となるため、最適な人員配置を実現することが可能になりました。

c:『オンコール対応可能な看護師採用の難易度上昇』の解決策
千葉県の介護付き有料老人ホーム(定員60名)では、採用が困難なことから、夜間に看護師をオンコール待機させることができず、すべて施設長に連絡が入る体制になっていました。そのため、介護経験はあっても医療の知識がないため、判断の遅れや判断ミスのリスクを抱えていました。夜間オンコール代行サービスを利用することで、施設看護師の負担なく、夜間でも医療的な判断が可能となり、従来なら朝まで経過観察して病状を悪化させてしまうようなケースでも、オンコール代行の看護師による判断によって適切に対処できています。

▲タブレット端末を利用してオンライン上で医療に関する質問をする職員

今よりもっと良い施設運営を目指す方へ

介護業界では、少子高齢化や人口減少によって、医師不足、看護師不足、介護人材不足が生じています。限られた地域の中で、必要な医療・介護人材を確保すること自体が困難になってきており、採用費もかかる状況が続いています。
その一方で、インターネットによって遠隔でできることが増えており、現場にいなければできないことと、遠隔でもできることを切り分け、たくさんの選択肢から適した方法を模索することによって、現場の負担軽減や、介護の質の向上が可能な状況へと変化が進んでいます。
高齢化、人口減少など外部環境が変わる中、現状維持では生き残れない時代になっているため、現場の課題に目を向け、その解決のために新しいものやことを取り入れていくことが今後ますます重要になると捉えており、そのような解決を目指す法人様のお力になれましたら嬉しいです!

今回ご紹介した企業

◆ドクターメイト株式会社(https://doctormate.co.jp/

ドクターメイトは全国の介護事業所向けにオンライン医療相談と夜間オンコールのサービスを提供しています。皮膚科医として病院勤務していた青柳が介護施設からの患者を診る中で疑問を感じ、実際に介護施設での夜勤やヒアリングを実施。介護施設の医療アクセスへの課題を目の当たりにしたことで起業。介護事業所で日々働いている方に、医師(ドクター)が仲間(メイト)であるように気軽に相談できる環境を提供しています。

【文: ドクターメイト株式会社,HELPMAN JAPAN 写真: ドクターメイト株式会社】

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