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介護業界を目指す方へ

2021.06.28 UP

公務員から未経験で介護業界に転職。「辛いと感じたことはありません」と言い切れる理由


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未経験から介護の仕事を始めて活躍する方をインタビューし、おひとりおひとりの「はたらく」ストーリーをご紹介!第6回目は、【社会福祉法人寿徳会 2年目 行方光輝さん】のストーリー。以前は公務員として働いていた行方光輝さん。介護の仕事を始める前から今まで経験したこと、考えてきたことをお聞きしました。
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人と接する仕事×体を動かす仕事→介護業界へ!

――以前は、公務員のお仕事をされていたそうですね?詳しく教えてください。
1年半程度、地方公務員の一般職として働いていました。同じ部活動の高校の先輩が誘ってくれたことが公務員になったきっかけです。その頃は、全く進路のことを考えたなかったのですが、せっかく先輩が誘ってくれたからには頑張ろうと思い、それから勉強をして公務員試験に受かって入職しました。主な仕事は接客です。電話対応や来訪されたお客様の応対などを担当しました。体を動かすことが多い仕事でしたね。

――人と接する仕事かつ、体を動かすお仕事だったんですね。そこから介護の仕事を目指すきっかけは?
けがをしてしまったことで、働き方を見直そうと思ったことがきっかけです。けがをした当初は、仕事をしながら治療をしていたのですが、なかなか完治しなくて…。体を第一に考えて、まずはきちんと治してから仕事をしようと思い、一度退職をすることにしました。その後、けがの状態が落ち着いたところで探し始めたのですが、その時の就活の軸は、“人と接する仕事“と”体を動かす仕事“でした。というのも、前職では人と接する経験が多かったこと、人と1対1で話すのが好きだったこと、そして体を動かす仕事が多かったため、それに当てはまる仕事を探し始めました。その上で、小さい頃からおばあちゃん子だったこともあり、お年寄りが好きなので、介護一本で求人を探すことにしたんです。祖母には、いろんなものを買ってもらったり、いろんな場所に連れて行ってもらったり、楽しい時間を沢山過ごして、良い思い出ばかりですね(笑)

――とっても優しいおばあちゃんですね!その中でも寿徳会を選んだ理由は何ですか?
仕事は、インターネットやハローワークで探しました。調べていく中で、介護の仕事をやる前に、最低限の介護の技術を身に着けて、できる限り早く仕事に慣れたいと思い、職業訓練校に入って介護分野を学ぶことにしたんです。そこで、約半年間技術を学びました。その中で、何件か施設見学をしたのですが、その中に『はだの松寿苑』(寿徳会が運営する高齢者施設)があったんです。それに加えて、施設へ2週間ほど実習に行く機会があり、なんとその実習施設先も『はだの松寿苑』だったんです。そこで職場の雰囲気を知り、ここにしようと決めました。
最終的な決め手は、入居者さんだけでなく、職員さんも笑顔だったこと。他の施設に比べて明らかに明るい雰囲気があり、笑顔があふれていたんですよ。面接のときは、上手く話せるかな?とか、何を聞かれるかな?とかを心配していたのですが、職業訓練校で面接対策をしてくれたので、本番は安心して臨めました。

――仕事をする前に自ら勉強をしようとする姿勢、尊敬します。入職してから意外だったことってありますか?
介助の動作は全て同じものだと思っていたのですが、それぞれの入居者さんで介助の仕方は全て違う。百人十色なんです。それには驚きましたね。

 

困ったり悩んだりしたらすぐに先輩に聞けたので、辛いと思う前に解決できた。

――介護の仕事を始めて約1年が経ちましたが、特に頑張っている業務は何ですか?
今、私は“居室担当”をいう役割を任されています。どんなことをしているかというと、3人の入居者さんについて、情報を集め、その方々の全般について知り、それを発信するという役割です。周りの職員の誰よりもその入居者さんを知っている状態を目指しています!それには、日々観察をしたり、過去の生活を含めて情報収集し、既往歴・飲んでいる薬等、細かい情報まで熟知する必要があります。
ケアに関する仕事に加えて、事務業務も頑張っています。会議録等の書類作成や、介護記録など、何かしらの事務作業を毎回の勤務の中で行うのですが、まだまだパソコン作業になれない部分があります。でも前は1時間かかっていたものが、先輩職員に聞いたりしながら、今では30分くらいにまで業務スピードを上げることができるようになりました。

――ケアも事務も精一杯頑張っていらっしゃいますね。これまでに辛いなと思うこと、嬉しいなと思ったことはありますか。
今まで辛いと感じることがなかったんです。というのも、先輩からは「分からなかったら、どんどん聞いてほしい」と言われていたので、困ったり悩んだりしたらすぐに聞くようにしていました。そのため、辛いと思う前に解決しちゃうんですよ。
嬉しかったことは、独り立ちのタイミングで一人でケアをしていた時に、入居者さんから初めて「ありがとう」と言っていただいた時はしみじみと嬉しかったですね。

――悩む前に聞けるという風土、素敵ですね。ちなみに、入職後どれくらいで独り立ちするんですか?
独り立ちのタイミングは、大体半年ぐらいといわれています。私の場合は、4・5ヶ月くらい日勤帯の勤務シフトに入り、日勤の業務が1人でできるようになったら、5ヶ月ちょっとくらいで夜勤に入り、独り立ちするというペースでした。覚えることは様々ありましたが、体で慣れていったという感じです。

――これまでの経験が、今の仕事に生きたと思うことはありますか?
学生時代はスポーツ系の部活に入っていました。その時の経験を活かすことができていると感じています。移乗など、体を上手く使い、負担がないように気を付けながら動作を行うのですが、これまで野球や水泳、陸上部で運動をやっていたこともあり、比較的スムーズに業務にあたることができたなと感じています。また、ある程度力もあったことで、大きい体格の方を上手くサポートすることができたなと。始めは力を優先して移乗等の動作を行っていましたが、技術を少しずつ身に着けることで、より丁寧なケアに当たれるようになってきましたし、先輩からも褒めてもらっています。

 

一人で業務ができることを目指して、日々成長!

――様々な部活を経験してきたんですね!勤務後や休みの日などのプライベートは、どのように過ごしているんですか?
体を動かすのが好きなので、プライベートでは勤務前後や、お休みの日に家でトレーニングをしています。あとは、家の周りに山があるので、その起伏を使って走ったりもしますね!継続できるよう、少しの空いた時間でも体を動かしています。

――体を動かすことが本当に好きなんですね!これから頑張ろうって思うことはなんですか?
ケア技術を磨くほか、事務業務はスピーディーにできるようになりたいです。また、先輩職員に比べて教えてもらうことがまだまだ多いので、一人でできるようになりたいですね。それに加えて、今現在は介護の資格を持っていないので、毎日ちょっとずつ勉強をして、資格取得に向け頑張っています。

――様々なことを頑張ろうと、仕事でも “トレーニング”していますね!介護業界を目指そうという方に向けてメッセージをお願いします!
もしかすると、入職の前に介護の勉強をしていると、専門用語だったり、様々な施設を見学や実習を受けることで大変な印象を持つかもしれません。ただ、私は未経験で入職して約1年ほどですが、先輩職員と細目にコミュニケーションを取りながら、安心して介護の仕事ができています。また、充実して働くことができているなと感じるので、介護を目指そうと思って勉強を始めた方は、その思いを大切にして、介護業界で一緒に働くことができたら嬉しいです!今は大変かもしれませんが、勉強してきたことを、きっと活かせますよ!

――行方さん、素敵なお話をありがとうございました!

 

【社会福祉法人寿徳会】
神奈川県にある社会福祉法人寿徳会は、高齢者向けの特別養護老人ホームのほか、障がい者向けグループホーム等の事業を展開。(https://www.hadanosyojuen.com/)。定着率は92.1%。神奈川県から、一定以上のレベルを満たすことで認定される「かながわ認証」を受けるほか、ユニットリーダー研修の受け入れ施設としても選ばれている。未経験の方に活躍していただくための制度・取組事例はコチラ

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人寿徳会 提供】

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