介護業界を目指す方へ
2021.07.29 UP
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未経験から介護の仕事を始めて活躍する方をインタビューし、おひとりおひとりの「はたらく」ストーリーをご紹介!第8回目は、【社会福祉法人長崎厚生福祉団 2年目 平山さん】のストーリー。介護の仕事を始める前から今まで経験したこと、考えてきたことをお聞きしました。
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インターンを通じて、介護の仕事への自信が付いた
――大学では福祉学部以外の勉強をされていたということですね。どのようなことを学ばれていたんですか?
高校の頃、商業の勉強をしていて、大学受験の際にも会計を学びたく経営学部を選びました。でも当時、福祉系の学部にも興味があったんです。というのも、母が介護の仕事をしていて、私も福祉についてもっと知りたいと思っていました。ですが当時は福祉に飛び込むことに自信がなく、諦めてしまいました。というのも、祖母とも会話がはずまなかったり、目上の人との会話で緊張してしまったりと、コミュニケーションが苦手だったんです。
――もともと介護の仕事にも興味を持っていたんですね。介護の仕事を再度考えるに至った就職活動についても教えてください!
インターンシップ、説明会、面接を通じて、「私はどんな仕事をしたいんだろう」、「何が私にとってのやりがいなんだろう」と自問自答をしていました。もともと人見知りだったこと、経営学部でもあったことから、自分には事務関係の仕事が合うかなと考え、会計事務所の説明会にも参加しました。ただ、面接を通じて、自分が求める働く上でのやりがいはここじゃないかもと思うようになったんです。だんだんと“人と関わる仕事” “地域に関わる仕事” に就きたいということが明確になっていました。
次第にそのような考えに至ったのは、並行して福祉業界のインターンシップや説明会へ参加したことが理由にあります。障がい者施設でインターンシップに参加したほか、合同企業説明会の会場で長崎厚生福祉団に出会い、福祉への想いを再度よみがえらせました。特に、長崎厚生福祉団のブースにいる若手職員の雰囲気から、明るい法人という印象を持ち、インターンシップにも参加しようと思いました。職員さんは皆さん温かく優しく笑顔で接してくれて、インターンシップを通じて、その明るい印象がさらに強まりました。「未経験でも大丈夫だよ」と歓迎してもらえたことでも安心することができて、ここで働くことを決めたんです。
――先ほど大学受験をされる際、“自信がない”という言葉がありましたが、就職活動を通じて気持ちの変化はありましたか?
長崎厚生福祉団のインターンシップの中で、あるご利用者様とコミュニケーションをする時間があり、はじめは緊張していたのですが、人生の経験のお話が面白くて、1時間以上会話をすることができました。目上の方とのコミュニケーションが苦手だったはずなのに、楽しいとも感じることができました!結果的に、自信を持つことができました。
――介護の仕事をする前と後でギャップはありましたか?
実は、母親が介護の仕事をする中で、肉体的にきつそうだったり、そのために疲れている印象があったんです。そのため、介護の仕事にそのようなイメージを漠然と持っていました。
入職後、先輩に肉体的な負担の無い介護技術を教えていただき、技術を学べば負担を少なくすることができる、ということがわかりました。
▲ご利用者様とお話する平山さんの様子。
同じ未経験だったからこそ悩むポイントについて教えてもらえた
――介護技術を学んだことでプラスにイメージが変わったんですね。先輩にはどのようなことを教わったんですか?また、いつぐらいから仕事に慣れたと感じましたか?
プリセプター制度というものがあって、先輩が1年間付いて教えてくれました。その先輩も無資格・未経験だったこともあり、未経験だからこそ悩むポイントについて教えてくれたので、理解がしやすかったです。例えば、移乗がどうしてもできないことがあったのですが、「自分もできなかったよ。」「ゆっくりやれば大丈夫だよ。」といろんな先輩がやり方を見せてくれてできるようになりました。
私の同期の中には、福祉・介護の勉強をしていた方もいて、未経験だった私は技術面で置いて行かれる感じがして悩んでいたこともありましたが、その先輩がいたことで安心できましたね。特にサポートが手厚いと感じたのが、先輩との交換日記である“若葉ノート”。自分がその日の業務の中でわからなかったことを書いて、先輩がその答えを返してくれるノートです。シフトが一緒にならないこともあり、ちょっとしたことが聞けない時、ノートに書いたらやさしく細かく教えてくれてとても役立ちましたね。
最初の1か月は先輩に付いて行くことに必死で、慣れてきたなと思うのは7月・8月くらいですね。
▲先輩との交換日記である“若葉ノート”
――先輩から丁寧に教えてもらえたことで安心できたんですね。そのほか、安心できたことってありますか?
入職前に、1か月の研修があって安心することができました。研修の前半には介護の基本の知識など手厚く学びました。具体的には、食事面を管理栄養士の方が教えてくださったり、排せつ介助に関して、おむつ会社の方がお話してくださったり、リハビリ専門職が移乗について教えてくださるなど、外部の方も交えて手厚く教えていただきました。研修の後半には実習として、法人内の色々な施設に行き、様々な現場で学ぶことができました。始めは、緊張してカチカチで、一人のご利用者様と話すのも難しかったのですが、先輩からのアドバイスもあり、だんだんスムーズに話せるようになりました。加えて、研修を通じてお互いにできるところできないところを話し合いながら、同期と結束して技術を習得することもできました。同期は、切磋琢磨する仲間ですね。今でも同じフロアの同期とは、会ったタイミングで話をしたりします。
――プライベートの過ごし方や気持ちの切り替え方法を教えてください!
働きはじめの頃は気持ちの切り替えができにくかったのですが、最近はお散歩したりしてリフレッシュしています。あとはパン屋さんに行って好きなパンを買ったりと、自分なりのご褒美を決めて、頑張った自分を癒しています!
――介護の仕事をする中で、これからに向けて頑張ろうって思っていることってなんですか?
来年、介護福祉士の資格取得できる年次なんです。長崎厚生福祉団では、法人の費用負担があり、無料で介護職員実務者研修を受けられるので、実務者研修を受けた上で介護福祉士の資格に挑戦しようと思っています。やっぱり介護の知識と資格を持っている方が、ご利用者様に対してより良いケアをするにあたり、根拠を持って対応ができるので必要なことだと思っています。
――介護業界にチャレンジしようと思う方へのメッセージをください!
私はもともと人見知りで、色々な人と話すのが苦手だったんですが、介護業界の仕事に携わることで色々な人との出会いがあり、コミュニケーションをする中で苦手意識を持たずに話をすることができるようになりました。ご利用者様と話をしながら、日々新しいことを発見することもできています。もし私と同じように話すことが苦手な方も、ぜひ気軽な気持ちで説明会やインターンシップなどに参加していただけたら、考え方が変わると思います!
▲お友達とお出かけする平山さん(右から2番目)
【社会福祉法人長崎厚生福祉団】
長崎県にある社会福祉法人長崎厚生福祉団は、昭和54年に設立し、今年で42周年を迎える社会福祉法人。「福祉文化の創造」を経営理念とし、長崎県内において、特別養護老人ホームなど計34の社会福祉事業を経営している。(http://www.nagasaki-kouseifukushidan.or.jp/)。年齢・性別に関係なく、誰もが働きやすい環境づくりに積極的に 取り組む県内企業を、県が優良企業として認証する「Nぴか認証制度」で四つ星認証を受けたほか、「ながさき女性活躍推進企業大賞」も受賞。未経験の方に活躍していただくための制度・取組事例はコチラ。
【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人長崎厚生福祉団 提供】