介護業界を目指す方へ
2021.12.20 UP
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未経験から介護の仕事を始めて活躍する方をインタビューし、おひとりおひとりの「はたらく」ストーリーをご紹介!第9回目は、【未経験で入職した社会福祉法人長寿村 淺井さん(トップ写真中央)、業界経験者の佐藤さん、髙橋さん】のストーリー。介護の仕事を始める前から今まで経験したこと、考えてきたことをお聞きしました。未経験の方と経験者の方との相違点、共通点も見つけていきます。
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コロナ禍で、改めて自分を見つめ選んだ介護の仕事
淺井さん:介護業界未経験で入職。業界1年目
佐藤さん:卒業後、介護業界に入職。現在3法人目、業界6年目、リーダー。
髙橋さん:福祉学部卒業後、介護業界に入職。現在2法人目、業界3年目
――介護の仕事を始めようと思ったきっかけを、それぞれ教えてください!
淺井さん(以下淺井):高校卒業後、商業高校に通っていたこともあり、パソコン作業が得意だったので事務の仕事を始めました。その後、思い切って今まで経験したことのない事務以外の仕事を、一から探そうと思いはじめました。ちょうど就職活動中に、コロナ禍だったこともあり、人としゃべる機会がなくなって寂しいなと思ったんです。そこで、人と話すことを大事したいと思い、そのような仕事を探しました。ほかにも、体を動かす仕事がしたくて、当時は営業の仕事も考えていましたが、介護職ならご利用者さんとじっくりお話することができると思い、最終的には介護業界を目指しました。
佐藤さん(以下佐藤):私は、普通科の高校に通っていたのですが、部活は特にやっていなく、友達とワイワイと遊びに行くことが好きな学生でしたね。就職先も特に考えていなかったのですが、たまたま修学旅行の民泊先が、高齢者が集まるような場所でした。そこで、高齢者グループの方々としばらく過ごしたのですが、とても楽しかったんです!お年寄りの楽しそうな姿を見て、お年寄りに関わる仕事をしようと思いました。
髙橋さん(以下高橋):私は、小さい頃から母が介護士をする姿を見て育ってきたこともあり、子どもながらに介護職として働くつもりでいました。当時は、母が働く施設にお手伝いで頻繁に訪問していたのですが、その時にお年寄りと過ごすのが大好きだったんです。高校はたまたま家の近くにあった福祉課のある学校へ行くことができ、福祉科目を学びました。当時頑張っていた「競技かるた」を極めたくて、卒業後すぐに働くのではなく、非常勤で働きつつチャレンジし、その後、もともとやりたかった介護業界で働き始めました。
――みなさん、介護の業界を目指すタイミングは異なるものの、入職動機で共通しているのが「人」なんですね。淺井さんは、未経験業界の転職活動をされる中で苦労したことはありますか?
淺井:オンラインでの面接が多く新鮮でしたね。家で面接を受けるのはちょっと気が引けるのでカラオケで受けたのですが、結構周りが騒がしくて大変でした(笑)始めは営業職に絞って受けていたのですが、営業職が未経験であることがネックで、何度受けても駄目でした。介護業界の仕事はこの長寿村が初めての面接で、「何でもチャレンジします!」というスタンスのおかげで、未経験でも内定をもらえたのかなと思っています。他の企業の面接より話しやすい雰囲気づくりをしてくれたのも、あるかもしれません。
――チャレンジ精神をアピールされたんですね!経験者のお二人の転職理由は何ですか?各介護サービスの違いがわからない未経験者からすると、お二人の経験や当時の転職理由が選択のヒントになりそうです。
佐藤:以前は老人保健施設で働いていたのですが、老人保健施設はリハビリをして家に戻ることが基本です。経験を積んでいく中で、ご利用者さんとお別れするのが寂しくなり(笑)、在宅系の仕事ではなく、もっと長い期間一緒に居ることができる、特別養護老人ホームで働くことにしました。
髙橋:もともとは訪問入浴で働いていました。訪問入浴は、ご利用者さん1人に対し職員3人で対応することが一般的なので、最高のサービスができると思い、初めての就職先として経験値を積めると思ったんです。
その後、ご利用者さんにじっくり向き合う訪問入浴の仕事の経験を活かし、かつ、私の母も働いていた入居系の施設でも経験値を積みたかったこともあり、転職活動をしました。子どものころから遊びに行っていたので、特別養護老人ホームの家庭的な雰囲気の中でも働いてみたかったんです。
▲ご利用者さんと過ごす佐藤さん(左)、髙橋さん(右)
楽しい事しかしたくないから、介護の仕事を続けたい!
―他のサービスや施設を経験しているからこそ、こういうケアがしたい!という思いが強くなったんですね。未経験の淺井さんに質問です。介護業界に入職した際に感じた不安とそれをどう乗り越えましたか?
淺井:ご利用者さんのケアをしてみると、最初は慣れなくて難しいなと思うことが多かったですね。特に、排せつ介助については、初めてのことだったので難しく感じました。乗り越えることができたのは、先輩に丁寧に教えてもらえたからですね。「数をこなせばうまくなるよ。」「私が入職したばかりの時より上手だよ。」と優しくフォローしてくれたことでも、気持ちが楽になりました。あとは、佐藤さんのようなリーダー職の方が、メンターについてくれるので、すぐに相談できる環境も良かったです。現在、入職して約3か月ですが、独り立ちすることができました。
――先輩が丁寧にフォローしてくれたことで、乗り越えることができたんですね。みなさんにお聞きします。これから頑張ろうと思っていることってなんですか?
佐藤:まずは介護福祉士を取って、ケアマネージャーになりたいです。現場で働き続けるのではなく、自分の体力を考えつつ、お年寄りとかかわっていきたいですね。学生の頃は勉強が嫌いで特に数学とか英語は嫌いでした(笑)でも、介護の勉強は続けてこれましたね。実践につながっているので、面白いんです。
髙橋:私もケアマネージャーの資格を取って、キャリアを積んでいきたいです!
淺井:最初は、初任者研修を取って、実務者研修、介護福祉士の資格を取得したいです。資格は、仕事を頑張ってきた証になり、自信につながると感じています。ただしばらくは、現場の仕事に慣れて経験を積み上げていきたいですね。
――みなさん共通して、資格取得を目指しているんですね。学ぼうという意欲が高く尊敬します!最後に、介護の仕事をこれからも続けていこうと思う理由やこんな介護をしたいと思うことを教えてください!
佐藤:介護の仕事は、本当に楽しいんです!私は、楽しいことしかしたくないので、このまま介護の仕事を続けていくだろうと思っています(笑)。お年寄りと関わることが特に楽しくて、趣味のように働いてます。ご利用者さんが楽しむ姿を見るのが、とっても楽しいですね。
髙橋:介護の仕事を続けていきたい理由としては、介護職の仕事に留まらず、様々な職種にチャレンジできる可能性があること。それまで積み上げてきた仕事の経験を、発展させることができるのだと感じています。
淺井:高齢者の方を相手にしているので、その方の人生に寄り添うという意味で、少しでも悔いのないように過ごしていただけたらなと思っています。楽しく過ごして欲しいなと!
▲プライベートを楽しむ3人:猫と過ごす佐藤さん(左上)、高校生の時から髙橋さんが力を入れてきた競技かるたの賞状とトロフィー(右上)、好きなライブに行く様子の淺井さん※新型コロナウイルス感染症拡大前の写真(下)
【社会福祉法人長寿村(元気グループ)】
「共に生きる」というグループ共通の基本理念の基、医療・介護福祉・教育事業を行っています。その中、介護領域においては「家族主義」「現場主義」「感動介護」という思いのもと、日本においては13都道府県、91拠点と海外においては、台湾、中国、カンボジアといった国に事業を展開(https://genki-group.jp/)。「今までの常識・業界の常識にとらわれない。様々な可能性にチャレンジし、未来のあたり前を創る」ことを法人の使命とする。職員には、様々なチャレンジをするための環境・学び・育つ機会を提供。経験者、未経験者にかかわらずそのステップに合わせた研修プログラムが充実している。未経験の方に活躍していただくための制度・取組事例はコチラ
【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人長寿村 提供】