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介護業界を目指す方へ

2022.03.01 UP

大学時代は英文学科、目指していた業界は食品業界。介護の仕事を全く知らなかった私が「介護業界を変えたい」と思うまで

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未経験から介護の仕事を始めて活躍する方をインタビューし、おひとりおひとりの「はたらく」ストーリーをご紹介!第10回目は、【大和ハウスライフサポート株式会社 1年目 吉田 菜々美さん】のストーリー。介護の仕事を始める前から今まで経験したこと、考えてきたことをお聞きしました。
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介護の仕事については、何も知らない。でも、敢えて自分を磨きたくてチャレンジした就活時代。

――大学時代に学ばれていたことや、介護以外の学部から介護の仕事を選択されたきっかけを教えてください。

日本の文化よりも海外の文化に興味があったこと、英語が得意だったことから、英文学科を専攻しました。また就職活動は、食べ物に興味があったこともあり、食品業界に絞っていました。ただ、競争率が高くてなかなか思うように就活が進まず、やりたいことが分からなくなってしまったこともあり、一時期は就活をお休みすることもありました。この時点では、介護の業界を選ぶとは思ってもいませんでした。
その後、就職活動を再スタートした時、“嬉しいと思うこと・好きなこと”を軸にして業界を選びました。私が嬉しいと思うのが、“人に喜んでいただく”こと。大学時代にカフェでアルバイトをしていたときのエピソードですが、ある日、カフェにいらっしゃったお客さまに、同じ名前の方がいらっしゃり、会話が弾んで喜んでいただき、仲良くなりました。その後、「またあなたに会いたくて来ました」と、そのお客さまが再度来店されたことが嬉しかったです。あとは、好奇心も旺盛で、いろんな人の話を聞くことが好きというのもありました。
就活エージェントを使って就職活動相談をした際、その話をしたところ、「介護の仕事が合うんじゃない?」と言われたことが介護業界を選んだきっかけですね。介護の仕事と聞いた時に、“大変”というイメージがあったのですが、そこを超えて成長したい、自分を磨きたい、とも思ってチャレンジしてみました。

――過去にあった『嬉しいと思ったエピソード』や『人のお話を聞くことが好き』ということが、介護の仕事につながったんですね。“大変”なイメージがあったとのことですが、どのように大変だと思っていましたか?

私の母が病院に勤めていて、医療業界の大変さを教えてもらっていたことで、漠然と“大変なんだ”と感じていました。また、そもそも、介護がどういう仕事か分からなかったこともあって、何をするか分からない、という不安はありましたね。

――その中でも今の会社を選んだ理由は?

介護業務に加えて、企画業務もやりたいということもあって、様々なことにチャレンジできる環境がある当社を選びました。当社には、「感動プロジェクト」という取り組みがあり、その中の「ONLY ONEプロジェクト」は、ご入居者の叶えたい“夢”や“想い”に寄り添って、その実現をサポートをする企画で、その考えに共感し「私もやりたい!」と応募しました。

 

本部・経営側と現場側の両方の考えを知ることで、解決しなければいけない課題が見えた

――介護業務だけでなく、企画にも挑戦できる環境があることから選ばれたんですね。入職してから、実際に企画業務の経験はされたんですか?

先ほどの「感動プロジェクト」の内の一つ、「6館合同旅行プロジェクト」に所属し、企画・運営をしています。当社には6つの施設があり、全施設のご入居者と旅行に行くプロジェクトなのですが、今は新型コロナウイルス感染症の関係で、施設内でできるオンライン旅行を企画し、先日もオンラインを活用して開催しました。Zoomを各施設同士でつなぎ、旅行先の映像とお土産を準備し、旅行気分を味わっていただく内容です。今回実施したのは京都編。私はお土産の担当をし、お土産を買うことも旅行の楽しみの一つかと思うのですが、外出の機会が減る中で、選ぶ楽しみが減っているので、お土産を和菓子や小物など50種類ほどご用意し、リストを作成しました。


▲旅行プロジェクトで企画・運営した際の様子

――50種類も!どれにしようか、迷う楽しみを味わえますね!未経験で入職し、大変だったことはありますか?また、どのように乗り越えましたか?

新卒者第一号ということが、プレッシャーに感じていました。介護の経験や社会人経験が長い職員の方が多いため、周りとのスキルや経験のギャップに悩みましたね。
ただ、職員の皆さんがとても優しく接してくれることから、その悩みを乗り越えることができました。OJTトレーナーの深瀬さんが、1週間に一度面談をしてくださり、「悩みはないか?」を定期的に確認してくださり、入社してから半年間は、先輩と一緒に研修やOJTを通じて学んでいたので、話す機会が多く安心できました。
私はもともと、介護の業界に強い“想い”はありませんでした。しかし、先輩方の“想い”を聞いて感動し、改めて素敵な職業だなと、介護職の良さを感じることができました。

――先輩とコミュニケーションを取る機会が多かったことで、安心して働くことができたんですね。今の仕事をする中で、“よかった”と思うことはありますか?

介護現場に所属しているのではなく、企画として本社に所属しているので、本社や現場、それぞれの会議に参加できることが良かったです。経営側、現場側がそれぞれ考えていることを知ることで、それぞれの求めていることにギャップが見え、“ここが不満になる” というポイントがわかります。客観的に問題を把握することができるのはよかったと思います。

――それぞれの視点から課題を見つけようというのは、さすが成長意欲が高いからこそですね。過去の経験が今の仕事につながっていることはありますか?また、今の仕事を通じて、成長したと感じることはありますか?

アルバイトでのカフェの経験は生きていると思います。アルバイトは、1日の数時間という短い時間ですが、居心地のいい時間を過ごせるよう接客しました。今はご入居者の皆さまが、居心地よく幸せに過ごして頂くために、長いスパンでのいい環境づくりを考えており、その点は共通していると思います。
成長した面は、観察力が付いたと思います。ご入居者の皆さまの些細な事に気づけるようになりましたね。「前に比べて元気がないな…。」など細かい観察力が身につきました。


▲リハビリ機器の使い方を教えてもらう吉田さん

 

“大変”と思われがちな介護の業界を変えたいと思う人が増えてほしい

――成長意欲高く、仕事を頑張る吉田さんですが、プライベートではどのように過ごして、気分の切り替えをされていますか?

休日はインターネットで検索をして、ケーキを食べに行きます。調べ方は、『東京・ケーキ・おいしいお店』です(笑)過去に行ったことがあるおいしいケーキ屋さんのケーキが、おやつの時間に出る時は、ご入居者の皆さまに「このケーキすごく美味しいんですよ!」って強く自信を持ってお勧めしています(笑)ページトップの写真は、今日買った、すごく美味しいと人気のケーキと一緒に撮ったものです!

――プライベートとお仕事が、ゆるくつながっているんですね!これから未経験で介護にチャレンジしようと思う方に向けて、メッセージをいただけますか?

介護業界というと大変なイメージがあると思うのですが、「大変だから無理」と、始める前から諦めるのではなく、まずは一度チャレンジしてみて、自分に合っていたら続けていけばいいと思うんです。私のように、「介護職は大変ではなく、良い業界なんだ!」とイメージを変えていけるような人が増えていけば良いな、と思っています。

――吉田さん、素敵なお話ありがとうございました!

 

【大和ハウスライフサポート株式会社】
大和ハウスグループの経営ビジョンである『心をつなごう』のもと、自立型と介護付ホーム併設の有料老人ホームや、介護付有料老人ホームの計6施設を運営。(https://www.dhls.jp/)。ご入居者一人ずつに担当スタッフがつく「コンタクトパーソン制度」や、感動プロジェクト(「ONLY ONE プロジェクト」・「6館合同旅行プロジェクト」・「認知症ケアプロジェクト」)など、ご入居者一人ひとりに寄り添ったサポートを行う。2021年よりCFT(クロスファンクショナルチーム)プロジェクトを始動。特定の施設に在籍せず、横断的な働き方ができる人員を配置することで、職員の定着や業務改善指導・支援を行う。未経験の方に活躍していただくための制度・取組事例はコチラ

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 大和ハウスライフサポート株式会社】

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