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2013.12.16 UP
自動車に搭載したカメラやGPSの情報をもとに、ハンドルやブレーキを操作しなくても目的地まで走ってくれる「自動運転技術」。国内外の自動車メーカーによる開発競争が、テレビや新聞でよく報道されていますよね。
「それが介護や福祉に関係あるの?」と疑問を持たれたかもしれませんが、開発競争の先頭を走るGoogleをはじめ、トヨタ、日産、ホンダなどが口をそろえて言っているのが、「自動運転技術は高齢者の支援につながる」ということなんです。
高齢になると、判断力や身体の動作はどうしても衰えるもの。そのために運転を諦めてしまう方も少なくありません。しかし、運転の自動化が実現すれば高齢者でも気軽に自動車を使えるようになり、特に公共交通機関が少ない地方に住む人にとって、大きなメリットになります。
自動運転技術の発達は、高齢者が約半数を占める交通死亡事故の減少にもつながると期待されています。歩行者や障害物を正確に認識し、信号などのインフラシステムと車を連動させることで、事故を未然に防げる技術開発が進んでいるのだそう。
先ごろ、日産やホンダは、2020年までに街の公道を走れる自動運転車を実用化させると発表しました。もしかしたら東京オリンピック・パラリンピックでお披露目されるかもしれませんね!
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】