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「CCRC(Continuing Care Retirement Community)」とは、高齢者が介護を必要としない健康なときから、継続的なケアを受けながら生涯学習や社会活動に参加できるコミュニティのこと。アメリカでは都市部、郊外、地方などに約2,000カ所も存在しているといわれています。

国内でも「ゆいま〜る那須」(http://helpmanjapan.com/article/2776)や「Share金沢」(http://helpmanjapan.com/article/4471)など、民間企業や事業者単位の多世代型コミュニティが誕生していますが、いよいよ政府も「日本版CCRC」の導入に向けた取り組みを本格化した模様!

日本版CCRCの検討が盛り込まれた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、2014年末に閣議決定され、2015年1月から有識者による検討会が始まりました。その背景には、年々増加する“地方への移住を意向する東京都民”の存在があるといいます。

2014年の調査では、東京都に在住する50代男性の半数以上、そして50代女性や60代の約3割に地方移住の意向があり、70代以上でも2割以上に上っています。ただし、移住にまつわる情報が不足していることや、シニア層が終末期まで安心して移住できる環境の整備が不十分なことが課題になっていたようです。

国は地域を絞って規制を緩める「地方創生特区」などを活用しながら、「健康でアクティブな生活の実現」「継続的なケアの確保」「地域社会(多世代)との共働」などをコンセプトにした、多様な地域コミュニティの形成を支援することを検討しています。

隠居の場ではなく“第二の現役の場”として、高齢者個人のポテンシャルを開拓していくことなども議論されている日本版CCRC。介護が必要になる前から好きなところに移り住んで第二の人生を楽しむ――そんなスタイルが日本でも当たり前になるかも。全国に広がる契機となるか、注目していきたいところです!
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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