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特集記事

2020.07.07 UP

【新型コロナウイルス感染症に負けるな!応援Prj】Vol.7 社会福祉法人若竹大寿会 ~ICTの活用で変化へ柔軟に対応!SNSの有効活用による情報発信とアプローチ!~

~社会福祉法人若竹大寿会 採用担当の方へお話を伺いました~

【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!

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新型コロナウイルス感染症がここまで世界的な影響を与えるとは、恐らく誰しもが想定していなかったことでしょう。大切な家族や知人を守るため、そして皆様自身を守るためにも、私たちが今出来ることを継続していきましょう!「ピンチはチャンス」と言います!今までの慣例を変えて新たなことに挑戦する機会にもなります。ご利用者様のために、そのご家族様のために、そして働くすべての職員のために。どんな状況であっても「挑戦」し続けること。皆様もいまできる「何か」を始めてみてください。一刻も早く危機を乗り越え、今後の福祉サービスのさらなる発展と充実に皆様とともに力を合わせて取り組んでいきましょう!                Message by 社会福祉法人若竹大寿会
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【Interview】福祉・介護の現場から!!

◇培ってきたICTのリソースとノウハウで
状況の変化に柔軟に対応

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機に、福祉・介護業界においてもICT化ニーズが拡大している。アナログなイメージを持たれがちな福祉・介護業界ではあるが、昨今の状況下においてICT活用は急務となりつつある。
社会福祉法人若竹大寿会では、約1年前「介護の現場をICTの活用で『ご利用者』が生活しやすい、『スタッフ』が働き易い環境をつくる」ことを掲げ、介護支援システムの開発や業務の一部オンライン化など多岐にわたる取り組みを推進してきた。これらの培ってきたリソースとノウハウが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後に大いに役立ったという。

感染拡大後は、利用者や職員以外の施設内への入室や対面での接触が制限された。そんな中、法人では利用者とその家族との面会にICTを駆使した手法で対応を行った。利用者家族のICT環境に合わせられるよう、様々なデバイスとアプリを準備することから始め、ICT環境が確保できない利用者家族には施設まで赴いていただき、施設に設けた専用個室内のモニターを通して面会を行ってもらえるような環境も整備したという。こうして、あらゆる立場や環境においても叶えられるオンライン面会を実現させた。中には、家族と久しぶりに顔を見て話し、感動して泣いてしまう方もいたという。

その他、法人説明会や施設見学、面接までの一連の採用活動もオンラインにシフトし、状況の変化に柔軟に対応した。法人説明会を職種ごとに少人数制で開催し、職員がWEBカメラ片手に施設内を案内して生配信するといったリアルタイム施設見学会を同時に開催。オンラインでの情報発信は雰囲気が伝わり辛いため、よりリアルな視点で施設を見て欲しいという想いからの試みだった。また、採用面接においては、3ステップでの選考過程の内、2次選考までをオンライン面接で実施。最終選考は、オンライン面接ではどうしても人柄や熱意が伝わり辛く人物評価が難しいということから、状況を見極めつつ対面での面接を予定している。求職者の中には、1次選考から対面での面接を希望する人もいるというが、殆どの人は現状を理解して対応を受け入れてくれているそうだ。採用活動をオンラインにシフトして以降、移動時間や費用などの求職者の負担が軽減されたことから、前年よりもエントリー数が増え、良い結果につながりつつあるという。一方で、負担軽減による気軽さから「併願者が増えていくことでの内定辞退増への懸念もある」と採用担当者は話す。今後、状況の変化と求職者の動向を見極めながら、更なる打ち手を講じていく予定だ。
▲WEBカメラを片手に職員が施設内を案内するリアルタイム施設内見学会のひとこま

◇SNSの有効活用による情報発信とアプローチ

法人では新型コロナウイルス感染症の発生以降、SNSでの情報発信を意欲的に行ってきた。コロナ禍でコミュニケーション手段が狭まっていく中、多くの人に介護現場のリアルな声や情報を発信し、法人の魅力を知ってもらうことが目的だ。発信する内容は、新型コロナウイルス感染症に纏わるものから、法人内の生活や取り組みなどの日常を切り取ったものまで。「法人理事長から全職員に『ワカタケノマスク』52,000枚が配布されました!」「感染症の基礎研修やりました!」「WEB選考、こんな感じでやっています!」「オンライン面会の様子です!」など様々。SNSを通じ、状況の変化に不安を抱えている利用者やその家族、職員、求職者、他にもその先にいる沢山のユーザーへ発信することができる。時には、医療・介護従事者の同業の方へ向けてのメッセージでエールを送り合うこともあるという。毎日のように発信を続けたことで、法人への問合せも増え、さらには同業者も含めたファンのフォロワーが増えたそうだ。福祉・介護業界においては、SNS活用を敬遠するところも少なくない。しかしながら、SNSは特性を活かして運用することで、様々な人への情報発信と幅広いアプローチが可能となる有効なツールと言えるだろう。また、コミュニティとしての機能を併せ持つSNSは法人内のつながり強化へも寄与し、多くの可能性をもたらしてくれる。

変容を遂げていくことは簡単なことではないが、今までの型に捕らわれすぎることなく、柔軟にICTと共存していくことが、新たな業界の未来を切り開く鍵となるだろう。
▲通称「ワカタケノマスク」。法人理事長から全職員へ配布された

 

■社会福祉法人若竹大寿会
「職員一丸となって人を幸せにする。人が大切にされる世の中を創る」という法人理念を掲げ、神奈川県横浜市と東京都品川区で高齢者福祉事業、障がい福祉事業、地域交流事業、診療所などの複合事業を展開。2020年4月には新規施設「介護老人福祉施設 わかたけ南」を開設。介護総合支援システムを導入し、ICTの積極活用による「ご利用者」が生活しやすい、「スタッフ」が働きやすい環境作りを目指す。(https://wakatake.net/

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【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人 若竹大寿会 提供】

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