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特集記事

2020.11.06 UP

【新型コロナウイルス感染症に負けるな!応援Prj】Vol.17 ケアパートナー株式会社~WEB記録ツールを使用した分刻みのデータ管理による安心と安全の提供~

~ケアパートナー株式会社 エリアマネージャー、能力開発部課長、施設長の方々へお話をお伺いしました~

【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!

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【良いきっかけになる!!】介護現場のニューノーマル化!
お客様情報の記録やデータ集計等、介護スタッフの負担作業を減らす目的にシステムの導入を検討される企業も多いと思います。私たちは数年前より全拠点施設のWI-FI化を推し進めており、コロナ禍で急速な変化を求められる社会において最大限活用しています。コロナ禍だからできなくなったこともありますが、ミーティングや会議、研修などコロナ禍だからこそできる形もたくさんありました。IT化を推し進めることで新たなつながりの形や、削減された事務的な処理、それにより捻出された時間でお客様への直接的なケアの時間をたくさん作れるよう日々業務の改善に取り組んでいます。今は感染防止対策、そして今後はお客様と一緒にいる時間を増やすため、新型コロナウイルス感染症をきっかけに社内制度のIT化及び働き方改革を実現しましょう!!
Message by ケアパートナー株式会社
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【Interview】福祉・介護の現場から!!

新型コロナウイルス感染症への感染予防策としてうがい・手洗いと共にマスクの着用が有効とされ、それらの行動は日常のあたりまえとなりつつある。ここまで全国的に一定程度の感染症対策を講ずることができるようになったのも、様々なメディア等の情報発信や各企業、各個人の努力のたまものなのかもしれない。

ケアパートナー株式会社(以下、ケアパートナー)が栃木県で展開するデイサービスと、居宅介護支援事業所を運営するケアパートナー小山では、サービスを利用する全てのお客様のマスク着用を実現しているという。昨今のコロナ禍において、一見当たり前のように聞こえるかもしれないが、福祉・介護の世界においては決して容易なことではない。デイサービスなどの介護サービスは利用される方が多様で、それぞれの生活背景が異なることや、疾患のある方もおり、一人一人のリスク管理への意識が異なる。そのため、マスク着用の理由や必要性をすぐに理解してもらうことに困難を伴う場合もあり、職員が工夫する必要があるからだ。

「お客様の目線に立って、お客様の立場での丁寧なコミュニケーションを取ることをスタッフ全員が心掛けています。マスクの会話から始め、こまめに声掛けを行っていくことで自然にマスク着用を促していくようにしています。また、お客様家族のマスク着用に対しての意識が高く、替えを持たせてくれるなど、ご家族の協力が得られていることも大きいです」と施設長は話す。スタッフが時間をかけて丁寧に根気強くお客様と接していることが窺える。そして、日頃から施設とお客様・ご家族双方のコミュニケーションが取れ、信頼関係を築けていることが着用率100%を実現する要因のひとつであることは言うまでもない。

その他、ケアパートナー小山では施設内の感染防止にも徹底した対策を講じている。中でも、施設のエントランスにスペースを確保し、室内に立ち入ることなく面会や相談ができるようにしたのは、他の施設にない画期的な取り組みだったという。「ご家族の面会や新規のご相談など、室内に訪問者が立ち入ることに留意し、密にならず、接触しなくてもコミュニケーションが取れる空間をつくりました。普段は出入り口となっているスペースですが、そこに机と椅子を置き、飛沫対策用に机上にアクリル板も設置しました。できる配慮は全てしようと思っています」。これらの徹底した衛生管理も含めた取り組みは、来訪者の方にとても好評を得ているという。

▲訪問者が、お客様や職員と過度な接触をすることなく面会や相談ができるように、エントランススペースに机と椅子を設置した

デイサービスを中心に76拠点にてサービス展開を行うケアパートナーでは、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、WEB記録管理ツールを使用した全社横断での徹底した感染症対策が取られている。利用者の入退室や外部からの訪問者情報、定時検温、マスク着用、室内換気、館内や車の消毒記録など、型化されたチェック項目にそってスタッフがチェックを行い、タブレットやスマートフォンなどのデバイスで記録し、送信。記録データの一元管理により、何かが生じた際に本部からアラートが上がる仕組みになっている。これは、感染予防や拡大防止の観点だけでなく、様々なリスク回避にもつながっているという。「館内や車内で、誰がどこに座り、どなたと接触されたかなども分単位で記録しています。保健所や衛生管理者からも指導をいただいて、感染症対策については各所からお褒めの言葉もいただいております」。ケアパートナーでは全ての施設にWI-FI環境が整っていることも功を奏し、データの一元管理への取り組みがスムーズ進められたという。分刻みでのデータが記録・蓄積されていくことで、利用者の安全を守る大きな役割を担っている。

「日常業務に加えてのチェック対応は、現場にも更なる負荷をかけてしまっていますが、スタッフのモチベーションが下がらないように、足元の業務を改めて棚卸し、タスクが増えつつも今までのケアサイクルの中に収まるよう、試行錯誤しながらもなんとかやっています。これらは、お客様を守るだけでなく、我々スタッフも守ることにもつながると考えています。また、普段からセンター長がコミュニケーションをはかり、事業や私たちの役割をしっかりと伝えてくれていることもあり、スタッフの理解は深く、お互いに鼓舞しながら頑張ってくれています。生活環境の変容はみな同様。こんな時だからこそ逆の発想で明るく元気に!もっと上を!と日々声を掛け合い続けています」

コロナ禍では、全てにおいて前例は存在しない。それでも、変化におののくことなく、模索を繰り返しながらも、前へ前へと歩みを進めなくてはならない。できることをとことんまで突き詰め、実現へと導く。その先には、たくさんの笑顔が待っている。

■ケアパートナー株式会社
デイサービスを中心とした介護事業、保育サービスを展開。訪問介護、居宅介護支援、訪問看護、サービス付高齢者向け住宅、グループホームを日本各地で運営する。お客様とそのご家族はもちろん、社員やその家族、地域の方々も含め、関わる全ての人への元気と笑顔の提供を目指す。
https://www.care-partner.com/corporate/

(*ケアパートナー小山:https://www.care-partner.com/place/oyama/

【文: HELPMAN JAPAN 写真: ケアパートナー株式会社 提供】

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