特集記事
2020.06.23 UP
~社会福祉法人吉祥会 施設運営担当者の方へお話を伺いました~
【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!
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新型コロナウィルス感染症が憎いですが、こんな時だからこそ「ご利用者のため」「スタッフのため」にできる事を業界全体で変えていける良い機会だと思っています。中止や禁止などの制限も必要ですが、その代わりにできることを考えて笑顔を届けられるのも介護の仕事の魅力ではないでしょうか。
Message by 社会福祉法人吉祥会
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【Interview】福祉・介護の現場から!!
新型コロナウィルス感染症に関する、様々なニュースが連日のように発信される中。医療・介護現場においては『崩壊』という言葉を用いて紹介されることもあり、業界全体のネガティブなイメージを招きかねない事態がおきている。
そんな中、社会福祉法人吉祥会からは「私の介護現場は決してそんな事はありません。日々、笑顔に満ち溢れています!」という声を聞いた。「新型コロナウィルス感染症の影響により、残念ながら面会禁止のお願いをさせていただいております」。しかし、そんな中でも吉祥会では、利用者と利用者家族が交流できる機会を減らさないために、施設内の様子を撮影した動画を自宅から確認できるシステムなど、ICTを活用しながら対応を進めている。また、写真付きで利用者の身体状況に関するお知らせを送付するほか、電話面会の設定も行うなど、利用者家族に向けた取り組みを丁寧に行っている。吉祥会の施設がある神奈川県の寒川地域では、利用者家族も高齢化が進んでいることから、ICTの活用によるオンラインの取り組みだけでなく、このようなリアルな取り組みも役に立つそう。
利用者へ向けては、感染症対策として基本の検温、体調確認、1ケア1手洗いの徹底を実施。デイサービスやショートスティサービスなどの在宅サービスにおいては、定員以下でのピストン送迎や少人数ずつの入浴方法に変更し、密集・密着しないような工夫もしている。さらに、今現在、直接施設を訪問できない方に対して、入居申し込みをWEB上で完結できるよう取り組みを進めている。
職員に対しては、密を防ぎつつも育成の機会やスムーズな施設運営を継続するため、WEBでの研修会・会議を開催。その他にも、消毒方法や衛生管理の動画マニュアルを作成することで、業務の見える化を行い、職員一人ひとりの認識を、一定の質を保った上ですり合わすことができている。このような取り組みのおかげで、全スタッフ一丸となって発症予防に努めることができているという。
職員が一丸となり取り組む中で、地域の関わりある多くの方からマスク等を寄付いただくことも。先日は、寄付された手作りマスクに「可愛い」「素敵」と職員が大喜びする場面もあった。「本当に皆様方の協力があって寒川ホームが成り立っているのだと実感しております」
暗いニュースもある一方で、日々の現場スタッフや管理者の方々の知恵や行動により、職員も利用者も明るく笑顔で過ごすことができている施設も存在する。社会福祉法人吉祥会のように「このような状況だからこそ」と、前向きに、新しい生活様式を上手く取り入れながら取り組むことが、カギとなるのかもしれない。
■社会福祉法人 吉祥会
神奈川県高座郡寒川町にある社会福祉法人吉祥会では介護老人福祉施設・ショートスティサービス・デイサービス・ヘルパーサービス・居宅介護支援を運営。介護を通じてすべての人(ご利用者・スタッフ)が歓喜し、革新する姿勢を忘れず、地域が開花することを目指している。スタッフの平均年齢は30代後半と若く、介護ロボットも積極的に導入。有給取得率は84%、残業月間平均30分とワークライフバランスも整っている。約7割が介護未経験での入職、給与制度は年齢給ではなく『能力給』を採用するなど、安心して働ける体制の整備を実践。ISOを取得し、ユースエール認定もされている。(https://samukawahome.com/)
【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人 吉祥会 提供】