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2015.02.05 UP

ファッション業界も超高齢社会に対応 シニア向け新ブランドの立ち上げ相次ぐ

いま、ファッションの世界で、シニア層をターゲットにした新会社やブランドの立ち上げが相次いでいます。

婦人服を中心としたアパレルブランドを数多く展開するイトキンは、シニア市場に対応する新会社・メビウスを2015年2月に設立すると発表しています。

同年春には、団塊の世代や団塊ジュニア世代の女性を対象に、加齢による体形の変化に対応したデザイン性の高い婦人服ブランド「グレイセラ」を立ち上げ、百貨店をメインに販売。さらに、従業員に定年を迎えるベテラン社員や販売員を雇用して、生涯現役で働ける場を提供するのだそう。

また、70代女性にターゲットを絞った婦人服を販売し、好調な売上を記録しているのがイオンです。同社は2014年4月から、70代女性の体形のデータをもとに製作したパターンを採用したプライベートブランドを展開。背中が丸くなったり腰が曲がっても着心地がよく、体形がきれいに見えると評判のようです。

百貨店でもシニア層向けの売り場の再開発が進められており、三越伊勢丹では60代前後の女性をターゲットにしたオリジナルブランドが好調なことから、売り場面積を増やしているといいます。

博報堂の調査機関・新しい大人文化研究所によれば、「何歳になっても若々しい見た目でありたい」と考えるシニアは7割以上。おしゃれで若々しいシニアのニーズを反映させた商品が充実し、近い将来にはシニア専門のファッションビルが登場したりして?

【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】

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