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2015.07.16 UP

高齢者施設が、本格寄席&映画館に!? エンタメ業界のシニア向け新事業が話題

映画業界大手の松竹が、超高齢社会に向けた新たな事業をスタートして話題になっています。

これは、映画、演劇、芸能など、日本のエンターテインメントの隆盛期を経験している高齢者世代に、松竹が保有するさまざまなコンテンツをもっと楽しんでもらおうというもの。

高齢者施設と連携して行われていて、2015年5月に実施された第1弾では、関西を中心に展開する有料老人ホームのレクリエーションの一環として開催。入居者とその家族向けに、兵庫県尼崎市内の映画館の1スクリーンを貸し切った映画の上映会や、松竹芸能所属の落語家による寄席が行われました。

同社のサービス担当者によると、利用者の満足度は高く、全国の高齢者施設や企業からの問い合わせも相次いでいるということです。

また、提供するコンテンツも順次増やしていく予定で、高齢者施設に松竹の映画作品を集めたレンタルスペースを設けたり、注目作品の映画監督によるトークショーも計画。今後、関西から全国に、広く提供していくといいます。

本格的なエンターテインメントを介護事業者が有効に活用できるようになれば、利用者だけでなく、地域の人々との新たな交流を生み出すこともできそうです。

また、映画をはじめ、マンガ、アニメ、ゲームなど、日本のコンテンツは世界でもなじみが深いものですから、日本生まれのシニア向けエンタメサービスが、近い将来、世界中の高齢者を笑顔にすることができるかもしれませんね!

【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】

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