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2015.02.19 UP
高齢者のための住まいというと、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が思い浮かびますが、アメリカにはアクティブシニアがセカンドライフを満喫するための街、その名も「リタイアメント・コミュニティ」が存在するのだとか。
1960年代に登場したリタイアメント・コミュニティ。現在、全米には2,000以上のコミュニティが存在し、大きな規模になると、数万人もの住民を抱えるところもあるといいます。
居住者は、基本的に現役を引退したシニアのみ。敷地内にはゴルフ場をはじめ、レストランやカフェ、スポーツやレジャーを楽しめる施設の数々が用意され、セカンドライフを満喫するには十分! 同じような生活水準の人が集まることで、犯罪が発生しにくいというメリットもあるのだそう。
さらに、近年は世代にとらわれることなく、大学の敷地内や近隣にコミュニティを展開する「カレッジリンク型コミュニティ」も増加中。
専門知識を持った居住者が大学で講義を行う機会が設けられていたり、生涯学習講座の受講が条件になっているなど、レジャーだけでは飽き足らないシニアの知的好奇心を満たしてくれているんです。
近ごろは日本でもアクティブシニアを対象に、レジャーの機会や介護サービスなどを提供する分譲マンションの開発が進められています。アクティブシニアのための街、コミュニティが国内に誕生する日も近い?
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】