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2014.06.16 UP
高齢者や足に障がいのある人が、安全に歩くために欠かせない歩行杖。いま、従来のイメージを覆す“アイデア歩行杖”が続々と登場し、海外からも注目を集めているようです。
岐阜県羽島市の医療機器メーカーであるアイ・ティ・ケーが開発したのが、電動で伸び縮みする「電動伸縮杖 伸助さん」。電気通信大学との共同開発で生まれた世界初のこの商品。杖の長さを素早く自動で調節できるため、杖を使わないときは短く収納し、椅子から立ち上がるときには伸ばして支えにするなど、自由自在な使い方ができるのだそう!
テレビ番組で取り上げられ、大反響を呼んだのが、絆トレーディングの「LEDライト・ラジオ付き安心杖」。杖に搭載された4つのLEDライトが夜道の足元を明るく照らし、安全な歩行をサポート。また、FMラジオや防犯アラーム(!)も内蔵されているので、歩行中にラジオを楽しんだり、いざというときは周りに異常を知らせることもできるハイテク杖なんです。
ユニークなところでは、Waterfrontの「ステッキ傘」。傘の内部にサブの杖が装備されているため、折り畳んだ状態で杖として使うのはもちろん、雨が降ってきたときは、傘は傘として、杖は杖として使える“一傘二役”の多機能傘なんです。
スキーポールや登山杖の国内大手メーカー・シナノは、黒檀グリップや本革ストラップを取り入れた同社の高級折り畳み杖の販売を、ドバイを拠点に中東でスタートするのだそう。
日本生まれのアイデア歩行杖が、世界を席巻する日も近い?
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】