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2014.05.07 UP
いま、高齢者や障がい者向けに新しい環境づくりやサービスに取り組む商業施設が増えているようです。
東京上野の松坂屋上野店は、“アラ60”やシニア世代を中心顧客に設定し、ニーズに合わせた品揃えを充実させるだけではなく、当日配達サービスや買い物代行サービス、近ごろ話題になっている“終活”の相談にも応じる専用カウンターなども導入しているといいます。
高齢者に特化して、フロア全体をリニューアルする施設も登場しています。例えば、東京江戸川区のイオン葛西店は、55歳以上の世代を“グランド・ジェネレーション(G.G)”世代と位置付け、2013年に店舗全体をリニューアルしています。
最上階に「G.Gモール」を設け、カフェ、カルチャー、フィットネスを中心に、G.G世代が充実した余暇をゆったりと過ごすための店舗や売り場を展開。また、手芸、ヨガ、囲碁などの幅広いカルチャー講座や、入柩体験や遺影の撮影ができる終活セミナーを実施し、体験サービスの消費を充実させることで、モノの消費の活性化も図っているのだとか。
福祉サービスの相談ができる“社会福祉協議会(以下、社協)”の出張所を設置している百貨店も。東京立川市の伊勢丹立川店では、社協の出張所をフロア内に設置し、誰もが身近に気軽に相談できる窓口として、福祉の総合相談や弁護士や司法書士などの専門家による相談を受け付けているほか、認知症サポーター養成講座も開いているのだそう。
週末、おじいちゃん、おばあちゃんと出かけてみるのもよし。友達同士で、自分の老後をシミュレーションしてみるのも楽しいかも!?
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】