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特集記事

2020.07.28 UP

【新型コロナウイルス感染症に負けるな!応援Prj】Vol.10 社会福祉法人常盤会 ~「NO3密!」意識を高める数々のオリジナル施策とは?!~

~社会福祉法人常盤会 採用担当者の方へお話をお伺いしました~

【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!

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介護福祉は、利用者の生活をコーディネートするという創造性あふれる仕事です。しかしながら、施設や事業所の形態はとても多く、それぞれの形態ごとに独自の役割が与えられているため、その創造性の発揮の仕方も施設や事業所の形態によって少しずつ違ってきます。介護福祉業界に飛び込もうとする方には、どの形態の施設で働くのかについて良く調べて、その形態が介護福祉制度から期待されている役割や特徴と、ご自身が目指している介護観にマッチするかどうかをどうぞ検討してみてください。その点をきちんとマッチさせてからこの仕事を始めるなら、きっと喜びとともに息長く携わっていくことができるでしょう。わからないことはHELPMAN JAPANのサイトで調べたり業界関係者に聞いて周辺事情を仕入れることや、見学を受け入れている施設がある場合には出かけて行ってご自身の目で確かめてみるのもマッチの度合いを高めるのに有効だと思います。 生活コーディネーターとしての介護職の最前線は、利用者の皆さんを巡って小さくガッツポーズを作りたくなる出来事に日々遭遇することができる、本当にやりがいのある仕事ですので、どうぞチャレンジしてみてください。
Message by社会福祉法人常盤会
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【Interview】福祉・介護の現場から!!

「withコロナ」という言葉を耳にするようになり、日常生活や働き方は大きく変化した。今後も新しい働き方が求められる中で、福祉・介護業界では仕事の性質上、常に臨機応変な対応が求められるため、試行錯誤しながら様々な取り組みを行っている。

千葉市にある社会福祉法人常盤会では、以前からタブレット端末による介護記録管理などの介護業務のオンライン化を進めていた実績もあり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後は3密回避のために朝礼や会議を即座にオンライン会議に移行したという。会議がオンライン化したことにより、会議の参加のために出勤しなければならないというシフト制ならではの状況が起きてしまうときも、自宅からの会議参加が可能になり、時間の短縮に繋がるというメリットも生まれたという。

その他、館内の随所に「NO3密」のポスターを掲示し、常に「ソーシャル・ディスタンス」を意識して行動するよう促している。食堂のテーブルにはプラスチック製のダンボールでパーティションを設置。事務所カウンターや面会室には防炎ビニールシートとパイプを組み合わせてスタッフが設えたシールドを設置するなど、身近なものを活用しながら飛沫感染防止対策もぬかりなく行う。また、毎日10時と15時には館内放送で、窓解放による換気を行うことと、机・テーブル・カウンターやパソコン・タブレット等をアルコールで拭き上げすることを呼び掛けて、職員の対策意識を高めている。

事業所ごとにも様々な取り組みを実施しており、家族との面会に制限を設けている特別養護老人ホームでは、利用者に寂しい思いをさせることを少しでも解消するため、テレビ会議システムやインターネットを活用して利用者と家族がオンラインで面会できる仕組みづくりを行なっている。デイサービスでは、定員を23%減らしての稼働を維持し、朝の送迎時には乗車前に利用者の体温計測を職員立ち合いのもと行うことを徹底。全ての送迎車にアルコールスプレーを常備して、こまめな消毒にも努めている。また、カラオケレクリエーションの一時的中止や、声出し体操は一方向を向いて行うなど、厚労省の推奨基準を上回るよう工夫しながら実施している。

▲随所に「NO3密」のポスターやツールを掲示するなど、徹底した感染予防対策がとられている。また、密回避のために朝礼や会議をオンラインで実施。複数の職員がオンライン上に集う

 

施設には、様々な方からマスクの寄贈があった。その中でも、数年前に1年間入居されていたご家族から贈られた際は「何年も経つのに、ときわ園のことを思い出して、届けに来てくださったことに感動いたしました。このような支援を受けるたびに、施設の運営は職員だけでなくご家族の皆様の温かなサポートによっても支えられていることをつくづく実感いたします」と日々、目の前の日常のケアが時間軸でつながる一瞬を垣間見た。

これまで毎日続けてきた日常生活や働き方を変えることは、簡単なことではない。今回のような非常事態であったからこそ、これまででは考えなかった方法や、これから行おうとしていたことを強制的に試すきっかけとなった。結果として、新しい働き方のひとつであるオンライン化による時間短縮などのメリットも生まれている。

新型コロナウイルス感染症は、人と人とのコミュニケーションを阻害するとても厄介な災害である。しかし、前向きに捉えるならば、新たなコミュニケーションの在り方や新しい働き方を試すきっかけになった。今後も試行錯誤しながら情報を共有し、このwithコロナ時代を乗り越えていきたい。

 

■社会福祉法人 常盤会

千葉県千葉市緑区にある社会福祉法人常盤会では、「利用者が尊厳を保ち、安心して暮らせる福祉施設を目指す」という理念のもと、介護老人福祉施設、ショートステイサービス、デイサービス、ケアプランセンターを運営。昭和58年4月に開設して以来、長年にわたり実績を積み上げ、丁寧な介護と品位ある接遇をモットーに、利用者に安心してもらえるようサービスの提供に努めている。その努力が認められ、過去には天皇陛下より優良福祉施設として御下賜金が授与された実績がある。(http://tokiwa-en.or.jp/

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人 常盤会 提供】

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