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介護業界人事部

2017.06.28 UP

週休3日勤務制度導入!正社員も対象に増えた休みでケアマネージャーの勉強も

週休3日勤務制度導入!正社員も対象に増えた休みでケアマネージャーの勉強も/株式会社グッドライフケアホールディングス

従業員の幸せと地域への貢献を大切に
週休3日制を導入する背景とは?

介護業界のみならず、昨今サービス業を中心に週休3日制を導入する企業が増えつつある。介護業界でも非正規社員を中心に導入を進めている企業は出てきてはいたものの、正社員にまで拡大して導入する企業は珍しい。今回は正社員にも導入をし、かつ週休3日制正社員も実現している、グッドライフケア様にお話をうかがってきた

「弊社では、従業員が弊社で働くことによってより幸せになってほしいと考えています。従業員により気持ちよく働いてもらうにはどうしたらいいか、私自身も常日頃から考えていました。」と、同社経営企画部の宮本さん。
「弊社は訪問介護・訪問看護・居宅介護支援等、在宅で暮らす高齢者のためのサービスを行っている会社で、この事業形態では珍しく正社員比率が7割と、正社員が主力となっています。これまでも時短で働きたい・育児の時間がほしい等、従業員の事情にあわせて個別に契約内容を柔軟に変えていたこともありました。それでも、正社員は融通がききにくく、働きたくても諦めざるを得ないと相談を受けたことも。そこで、せっかくの仲間が退職してしまうよりは、もっと会社が従業員に寄り添い、制度全体を変える必要があると思ったのです。」

週休3日制導入の目的は?
離職率の低下も見込んで

「この制度を作るにあたって、2つ成し遂げたかったことがあります。1つ目は、従業員の定着率を上げること。介護業界は、全体的に離職率が高い傾向にあります。労働条件が厳しいこともその1つの要因だと思っています。弊社でも利用者様やご家族様からのご要望に応じて早朝や夜間の訪問を行ったり、定期巡回随時対応型訪問介護看護など24時間体制のサービスを行っていますが、依頼が増えたことで社員への負担が増えました。週休3日制を作ることで、長時間の勤務による社員への負担を減らすことが出来ると考えました。」と宮本さんは語る。
「2つ目は、採用力を上げること。みなさんお感じのことかもしれませんが、この数年で採用が非常に厳しくなってきました。自社に強みがないと採用は成功しないということを実感しました。この制度がきっかけで、弊社への入社を希望してくださる方が増えていくといいですね。」本取り組みを企画・推進されたグッドライフケアホールディングス経営企画部課長の宮本さん

制度導入は丁寧に
週休3日制を選択する社員も

昨年の10月に全社員が集まる場で新制度のお披露目をし、新規の社員については11月入社以降の方は新制度に、既存の社員については4月以降に個別面談を行った上で本人の希望を確認していった。
本制度では、Bをワークライフバランス型、Wをワーク重視型、Lをライフ重視型とし、その後ろに週休3日制なら3、週休2日制なら2と記入することで、制度をわかりやすく表現し、各従業員に選択してもらっている。たとえば、仕事重視派で週休2日制を選んだならW2だ。旧制度をB2とし、基準とした。また、ワーク重視型・ワークライフバランス型・ライフ重視型でそれぞれ約2万円ずつ給与も変え、ワーク重視型がたくさん稼ぐことができるように設計。ちなみに、週休3日制は1日の働く時間を長くすることで、総労働時間は変わらないよう配慮した。(時短も選択できるようにしている)
「W2とB2で大体8割。ふたをあけてみると、ワーク重視型を選ぶ社員も多かったですね。若手社員を中心に、仕事を重視する社員が多いことも新たな発見でした。」と宮本さんは振り返る。
「私はこの制度で週休3日制を選択しました。お休みが1日増えたことで、ケアマネジャーのスクールに通うこともできるようになりました。また、これまではお休みが2日間しかなかったことで疲労もたまりがちだったのですが、1日お休みが増えたことで、肩こりも軽減し疲労もたまりにくくなりました。私はサービス提供責任者なのですが、リーダー的な立場の私が週休3日制を選択することで、みんなも週休3日制を希望しやすい雰囲気になったと思います。スタッフの中にはまだ、自分が休みを増やすと他の人に悪いからということで、週休3日制を申し出るのを遠慮するスタッフもいます。そういった遠慮が出なくなるくらい、この制度が浸透するといいですね。」と、同社の千代田支店介護部でサービス提供責任者を務める荻さんは言う。実際に週休3日制を選択している千代田支店介護部でサービス提供責任者を務める荻さん(写真左)
1日増えたお休みを利用してケアマネジャーの資格取得を目指して、学校にも通っている

これからグッドライフケアが目指すこと
従業員が心地よく働ける会社に

制度ができてはい終わり!ではなく、あくまでもこれをきっかけに従業員が心地よく働ける会社にすることに本気で向き合っていきたいと宮本さんは語る
「制度は導入がゴールではなく、浸透できてはじめて成功したと言えると考えています。制度以外にも、営業時間の短縮などにより、日曜日が休める体制もできつつあります。従業員の声を真摯に受け止め、従業員みんなが幸せに働ける会社にしていきたいですね。」全社イベントの集合写真。全社イベントはご家族も交えて社長の小田さん。小田さんも週休3日制の導入には大賛成だ
「従業員に寄り添い、弊社で働きたいと思う方が幸せに働くことができる会社にすることを大切にしています」

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