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介護業界人事部

2021.07.15 UP

法人理念に共感する介護未経験者を採用し、職員全体で育成する体制を整備

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未経験から介護・福祉の仕事を始めて活躍する方をインタビューする『ひとりひとりの「はたらく」ストーリー』。実際に介護・福祉の現場で活躍されている方からお話をお聞きすると、「職場の環境」・「社内の人事制度」・「フォロー体制」など、活躍のためのヒントが様々にありそうです。今回は、介護主任・生活相談員として普段働いていらっしゃる一方で、職員の面接もされている鈴木様をメインにインタビューをさせていただき、一部分について、施設長様に話をお聞きしました!

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“業務チェック表“で目指す行動をチェック!育成体制は複数名でサポート。

――未経験の方を採用されるにあたり、面接で確認しているポイントについて教えてください!
その方の人に接する“印象の良さ”と“東の会で働きたいと思っているか”を確認しています。ご家庭の事情で日勤帯だけ等、働き方に制限がある方もいらっしゃいますが、そのような働く条件よりも、まずはその2点を確認します。
まず“印象の良さ”については、話をしていてニコニコされている方は、私たちの行動指針である「みんなでつくる みんなの笑顔!」というメッセージからもわかるように、東の会の風土に合っていると確認できますね。介護の仕事は、人と関わる仕事であり、ご利用者さんには表情で伝わるので、むすっと仕事をするというよりも、ニコニコとケアができる人が良いなと思っています。インタビューに答えてくださった職員の木村さんの場合、本人も『笑顔』を大事にしていましたが、面接の時もとても素敵な笑顔を見せていただきました!
2つ目の“東の会で働きたいと思っているか”については、どこでもいいから働きたいという方ではなく、例えば事前にホームページを細かく確認し、法人理念を見て自分自身の経験などと照らし合わせながら、自分の言葉で話していらっしゃると、働きたいという気持ちが良く伝わってきます。木村さんもホームページを隅々まで読んでくださっていましたね。

――経験者の方と未経験の方で感じている違いはありますか?
経験者の方は、即戦力となっていただけるという点で素晴らしいと思います。一方で、未経験の方については、介護の知識を初めて学ぶということもあり、より多く、幅広い知識を吸収しようという姿勢をお見受けします。そのような理由もあってか、東の会の考え方について理解をしていただきやすく、長く働き続けている方が比較的多いですね。ご利用者さんにとっても、長く働けて馴染みの関係性ができる方が多いと、安心して過ごしていられるだろうなと感じています。

――(施設長様へ質問)現場で仕事をされている鈴木様も面接に関わる理由はありますか?
採用面接は、私と介護主任である鈴木の2名体制で実施しています。理由は3つあります。①応募者の印象を2名の評価で決定できること。②現場に近い介護主任に話を聞けることで、応募者の介護観のギャップをできる限り少なくできるよう努められること。③職場のスタッフとの相性を確認できることです。
面接後に職場見学をする際は、施設長抜きで案内を行っているのですが、介護主任とともに雑談も交えながら、業務以外の事も会話の中から読み取れるようにしています。応募者の方にとっても、気軽に質問ができる機会になっているようですね。また、多くの情報を面接官2名と職場スタッフで共有しつつ、応募者も職場の雰囲気等を知る事で、お互いにマッチングできるように工夫してます。

――未経験の方の育成体制について教えてください!
主に、日々の報告書・行動の振り返り・研修の3つに取り組んでいます。
1つ目に、日々の不安の解消ができるよう、 “指導報告書”を担当職員が一日を振り返って記入しています。その報告書を、上長であるユニットリーダーや主任が確認し、コメントを記入する。そうすることで、職員みんなで育成する体制ができ、何かあった時も、担当者だけでなくリーダーや主任からも声をかけることができるようになります。新人職員が出勤する度に声をかけることなども心掛けています。
2つ目に、“業務チェック表・評価表”を用いて、本人に月1回行動の振り返りをしてもらっています。そして、そのシートに基づいて細かい面談をその担当職員と一緒に行い、できているところできていないところを確認の上、行動目標をさらに設定します。
3つ目に、新人職員研修についても毎月実施しています。挨拶などの接遇マナー、認知症、自立支援、食事などのテーマで研修を行い、介護についてより深く学べるものにしています。入職後、6回を1セットにして実施しています。基本的には座学研修で講師は職員がやっていて、技術は現場で学ぶという形式にしていますね。


▲1か月ごとに、どこまで業務ができるようになったか確認するためのチェック表。表は3か月分あり、介護スキルだけでなく業務にあたる姿勢などもチェックできる。

――これまで未経験で入職された方のキャリアアップ事例について教えて頂けますか?
未経験で入ってこられた方の中には、現場で働きながら介護職員初任者研修や実務者研修を取得し、最終的には介護福祉士を取得される方がいらっしゃいます。その上で、役職者であるユニットリーダーとしてステップアップして働く者もいますね。未経験でも東の会で一から学び始めて、働くことができています。

【社会福祉法人東の会】
神奈川県相模原市にある社会福祉法人東の会は、2003年に特別養護老人ホームを開設。(https://www.mitake-h.com/)。地域に根を張って地域と共に考え行動し、地域に頼りにされる福祉の拠点になることをビジョンに、『「ゆとり介護」でその人らしさを大切に!』する介護を目指している。未経験で活躍されている方のインタビューはコチラ

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人東の会】

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