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2015.02.19 UP
いま、元気に働く高齢者が増えています! 総務省によると、国内の65歳以上の高齢者の就業者数は10年連続で増加し、2013年には636万人と過去最多。15歳以上の就業者総数に占める高齢者の割合は10.1%で、こちらも前年に続き過去最高なんだそう。
生涯現役社会の到来をいよいよ感じさせますが、働く高齢者にとっては、リタイア後も働き続けることで経済的な安心はもちろん、生きがいややりがいを得ることができます。受け入れ先の企業にとっては、仕事上のキャリアや人生経験が豊富な高齢者世代を雇用することで、即戦力となる労働力を確保できる上、高齢者が持つ専門技術やノウハウを若い世代の育成に活用できるといったメリットもあるようです。
例えば、2000年から高齢者の人材派遣を専門に行っている「高齢社」。経営陣も御高齢(!)という同社では、60歳以上の高齢者を対象に、ガス設備の保安やメンテナンス、商品・設備管理、経理・総務業務など、さまざまな職種で活躍できる場を提供し、右肩上がりの業績をあげているといいます。
社会の変化に合わせて、高齢者が働ける場も広がっているようです。例えば、大手ファストフードチェーンの日本マクドナルドでは、アルバイト店員の採用に年齢制限を設けておらず、16歳から80代まで幅広い世代のスタッフが活躍しているといいます。
また、モスバーガーでは仕込み作業や清掃、接客などさまざまなポジションに高齢者スタッフを活用。無遅刻・無欠勤で、労働に対する意欲が高い高齢者スタッフはお客からの反応もよく、“モスジーバー”という愛称で親しまれているのだそう!
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】