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2014.08.01 UP
本格的な少子高齢社会の到来や、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据えて、東京都が2014年4月に「東京都福祉のまちづくり推進計画」を策定したのをご存じですか?
この推進計画は、年齢や国籍、障がいの有無などにかかわらず利用できるユニバーサルデザインを基本理念に、すべての人が安全、安心、かつ快適に暮らし、訪れることができる都市をめざすというもの。
「交通機関や施設のバリアフリー化」「バリアフリー住宅の整備」「情報バリアフリーの充実」「災害時・緊急時の備え」「心のバリアフリーに向けた社会参加への支援」という5つの基本的視点のもと、福祉、教育、住宅、交通、観光などの分野で、102の事業がまとめられており、2014年度から5年間かけて進められるのだそう。
その内容は、地下鉄のホームドアやエレベーターの増設をはじめ、道路や公園、店舗、レジャー施設などのバリアフリー化、視覚障がい者や外国人にもわかりやすい地理案内板の設置、高齢者や障がい者、子育て世代にも配慮した都営住宅や公営住宅の整備、災害時に一般の避難所では生活が困難な高齢者や障がい者の受け入れ場所となる社会福祉施設の耐震化など盛りだくさん。
東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、手話のできる都民や、高齢者を中心に「外国語おもてなし語学ボランティア」を増やすなど、ソフト面での取り組みも計画されています。
生活のさまざまな場面で高齢者をはじめすべての人に優しい都市に生まれ変われば、東京もよりいっそう元気な国際都市になりそうですね!
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】