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2014.07.14 UP
車いすといえば、歩行が困難な人の移動に使われる福祉用具ですが、近ごろはその目的にとらわれないユニークなコンセプトの車いすが登場しているようです。
福祉介護用品などを企画・開発するイーストアイの「足こぎ3輪車いすイーストライダー」は、自転車のようなハンドルと足こぎペダルがついた3輪車タイプの車いす。
「歩行は大変だけど脚はまだ動かせる」という人は、ペダルをこいで進む、地面を蹴って進むなど、通常の車いす以外の使い方ができるもので、身体の残存機能を効果的に使えるリハビリツールとしても注目されているのだそう。
2013年現在で累計60万台以上が出荷され、普及が進む電動車いすにも、面白い製品が登場しています。
アメリカ生まれの「アクショントラックスタンダー」は、車輪が戦車のようなキャタピラタイプで、悪路も難なく走行できるオフロード車いす。
この車いすには、座席部分が変形し、立った姿勢で移動ができる“スタンド機能”が搭載されており、アメリカの利用者の中には、森の中でのハンティングや釣り、農作物の収穫など、さまざまなレジャーに活用している人もいるのだとか。
足腰が弱ったり、介護が必要な高齢者には欠かすことができない車いすだからこそ、移動以外のことも楽しめる一台があれば、日常生活の幅が広がりそうですね!
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】