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2014.10.09 UP
ママチャリ、マウンテンバイク、ロードバイク…と、ライフスタイルや目的に合わせたさまざまな自転車が世の中にはありますが、いくつになっても移動を楽しめるように、自転車は日々、進化しているようです。
健康増進という観点から注目を集めているのが、片山工業の「ウォーキングバイシクル」。「何歳になってもできるだけ自分の足で歩きたい」というニーズに応えるため、建築やデザインの第一線で活躍するプロフェッショナルも参加して開発がスタートしたそうですが、なんとこの自転車、サドルがないんです!
立ったままの状態でペダルに足を乗せ、歩くように足を上下させると前に進むユニークな設計になっていて、お散歩をするような感覚で移動できるのだとか。
普通の自転車と同じようにスピードを出せるため、行動範囲がグンと広がりますし、三輪タイプで転びにくく、運動不足の人から高齢者まで、幅広く活用できると期待されています。
転びにくいといえば、協栄製作所が開発した「けんきゃくん」は、「安定感が抜群!」とテレビでも取り上げられた話題の電動アシスト付き自転車。
バランス感覚が低下した高齢者でも安全・安心に乗ることができるよう、車輪を4つに増やしていて、サドルも幅広。自転車の重心が低くまたぎやすいため、乗り降り時の転倒も防止できると、至れり尽くせりの設計なんです。
こうした自転車が世の中にもっと浸透すれば、高齢者の移動範囲も広がり、元気な高齢者が街に溢れるかも?
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】