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介護業界を目指す方へ

2023.02.16 UP

大学生に聞いた、無資格未経験から始められる介護職アルバイトの魅力とは?!「飛び込んでみたら楽しい!」「仕事でこんなに褒められることがあるなんて、、、!」

全国に毎月約30万件の(※1)の新しいアルバイト求人があり、大学生は、「報酬・賃金」、「通勤の利便性」を重視して、求人を選んでいる。(※2)

そんな中で、今回は、未経験で「介護職」のアルバイトを選んだ淑徳大学4年生(取材時)の松場さんにインタビューを行った。現在のアルバイトは大学1年の頃よりスタートし3年目。なぜ、この仕事を選んだのか。どのように学生生活と両立をしてアルバイトをしていたのか。介護の仕事を通じて感じたメリットや今のお気持ち、仕事の魅力をお聞きした。
(※1)出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和4年10月分)
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001014364.pdf
(※2)出典:株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター コロナ禍の学生アルバイト入職実態調査レポート
https://jbrc.recruit.co.jp/data/data20211210_1985.html

無資格・未経験でも安心して働けるフォロー体制とは。

—学生で介護のアルバイトを選択される人は少ないと思うのですが、始めたきっかけを教えてください。

純恵の郷(※現在、アルバイトをしている施設)を見つけたのは、たまたま通学路で『介護職員募集中!』の旗を見かけたことがきっかけでした。「こんな近くに介護施設があったのか!しかも募集している! 」と興味を持ち、すぐに求人サイトで調べて応募をしました。介護職にそもそも興味を持ったきっかけは、中学生の頃。部活動の一環で、介護施設の夏祭りにボランティアとして参加した時に、利用者の方々が「ここの職員さんはみんなの私のことを考えてくれる、とても大切な存在よ」と話してくれ、「介護職はこんなにも人に信頼していただける仕事なのか」と魅力を感じました。その後、介護現場を知りたいという思いもあり、大学生になって介護職のアルバイトを探し始めました。

—通学路の途中でアルバイト先を見つけられたのはラッキーでしたね。介護施設は利用者の方々が暮らすための生活の拠点になるので、地域ごとに沢山あって、探しやすかったかもしれませんね。未経験で介護職のアルバイトを始める中で難しいことはありましたか?

そうですね。私は経験がほぼない未経験者としてのスタートでした。でも実際に働いてみると、お茶汲みや利用者の方々にトラブルが起きないように見守るといった、簡単な業務からスタートさせてもらえました。また、先輩職員が「お茶出しをしながらだと、利用者の方の顔と名前を覚えやすいよ」など、お茶汲みひとつをとっても細かいアドバイスをくれたので、まずは何から始めればいいのか分かり不安は少なかったと思います。


▲利用者の方々とお話している様子

▲お茶汲みの準備をしている様子

 

—他にもフォローはありましたか?

私が働いている施設では、アルバイト職員の不安がなくなるまでサポートしてくれる制度があったので、とても安心でした。先輩職員が担当として付き、半月に1度目標を立てて振り返りの時間も設けてくれました。自分がどこまで仕事ができるようになっているのかを振り返ることもできたし、心配事があればすぐに相談もできたのはとてもよかったです。だんだんと慣れてきたら、入浴介助(入浴のサポート)などの身体にかかわる仕事なども徐々に始めることができました。

—介護職アルバイトと他のアルバイト経験を比べて違いを感じることはありますか?

高校生の頃、飲食店で3年ほどアルバイトをしていた経験があります。その時はマニュアルを見れば一通りのことはできていたし、一人で解決してしまうことが多かったんです。でも、介護の仕事はマニュアル通りにはいかない臨機応変さが求められる仕事だと感じています。その際に周りに相談しながら進めたり、一人ではなくチームで進めたりすることが必要なので、自然とコミュニケーション力とかチームワーク力などが身につく仕事だと思っています。

 

褒められて、感謝されて、笑いあう。仕事とは思えない、むしろリフレッシュをしにアルバイトに行く。

—松場さんにとって、介護業界でアルバイトをする魅力は何ですか?

アルバイトでこんなに褒めてもらえる仕事って、介護職以外ではあまりないと思うんですよね。例えば、出勤したときに「今日あなたがいるのね、嬉しい」と言ってもらえたり、お茶を出した時に「あなたのくれるお茶はほんとに美味しいわ、ありがとう」と言ってもらったりと、利用者の方々から温かい言葉を沢山いただきます。働いているだけで「若いのに頑張っていて偉いわね」とよく声をかけてもらいますが、こんなに毎回褒められるアルバイトは他にはあまりないと思います。利用者の方々からの「ありがとう」はアルバイトを3年以上続けられた1番の理由だと思います。

—介護ならではの素敵な魅力ですね。他にも楽しかったことやアルバイトを通して成長を感じたことなどはありますか?

利用者の方々とのたわいもない会話のなかで、冗談を言い合ったり、笑い合ったりする時間がとても楽しいです。ある利用者の方とは「こんな人と結婚するとよいのよ!」と結婚相手を選ぶコツを伝授してもらうこともありました(笑)。同級生と話すような何気ない会話でも、自分には無い視点でお話いただけてとても面白いです。また、仕事や利用者の方々との関わりの中で少しずつ自分自身の成長を実感することもあります。例えば、利用者の方々への他の職員の声掛けをみて、こういう声掛けをすると笑って受け入れてもらえるのかなど、教科書などでは学ぶことができない現場ならではの学びもあります。そうして自分自身が成長していくと、前はちょっと厳しいお声をいただいた利用者の方でも「上手だね。ありがとう」と褒めてもらう機会も増えていくんです。そんなときは「認めてもらえた―!」と思わずガッツポーズをしてしまうくらい嬉しいです。(笑)勉強で疲れた時も利用者の方々に励まされたり、癒やされたり、介護アルバイトが良いリフレッシュになっています。


▲松場さんを入社時から知る先輩職員との様子

(先輩職員より松葉さんへのコメント)「入社したときは、未経験のため不慣れな所もありましたが、笑顔でお客様や職員と積極的にコミュニケーションを取り、だんだんと自信をもって、業務に取組んでいる姿が見られています。そのため、お客様から信頼を得ているので、アイドル的人気の職員です。」

 

午前中だけ働く。週1回だけ働く。休みは最大3週間。自分に合った自由な働き方を選択できるのも魅力のひとつ。

—学生生活との両立はできていますか?

学生生活もアルバイトも楽しく両立できています!基本は週2~3回くらいで働いていて、シフトは8時半~17時半で入っています。融通が利きやすく、午後から大学の授業がある時は午前中だけ、試験勉強がある時は週1回だけなど、学生生活も優先しながらアルバイトができていると思っています。また、この間実習期間が3週間ほどあったのですが、その期間は丸々お休みをもらいました。長期間休みに入るときは一緒に働く他のメンバーに申し訳ない、、と思いがちですが、今働いている場所は「実習頑張って!」と温かく送り出してもらえるので、安心してお休みに入ることができています。休み明けも休んでいた間に起きた出来事や、新しく施設に入られた利用者の方の情報を丁寧に教えてもらえるので、仕事のキャッチアップもできています。なので、アルバイトへ行くことが億劫になったことはないんです。

▲アルバイトで稼いだ給与は好きな洋服をネットで買ったり、その服を着て友達を出かけたりすることに使っているという松場さん。写真はテーマパークに行った時のお写真。

 

—介護職のアルバイトを始めようか迷っている学生がいたら、なんと声を掛けますか?

周りの友人に「介護職のアルバイトをしている」と言うと、驚かれることもあります。確かに、なかなか接点のない介護の仕事は、飲食店やスーパー、コンビニなどと比べるとイメージがつきにくいのかもしれません。自身も始める前は、私のような若い学生が働くことを受け入れてもらえるのだろうかと、不安になり迷っていた時期もありました。でも、実際に働いてみると、そんな不安は周りの職員さんのサポートや「頑張ってね」と声をかけてくれる利用者の方々によって、解消されました!「目の前の人と関わりたい」そんな想いがあれば未経験でも楽しく働けると思います!知識や技術は後からついてきて、いつの間にか自分の強みとなっています。

「学生介護アルバイト、飛び込んでみたら楽しいよ!」
そんな一言を伝えたいです。

―――――――松場さん、ありがとうございました!!!

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 純恵の郷(社会福祉法人 苗場福祉会)】

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