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特集記事

2020.10.27 UP

【新型コロナウイルス感染症に負けるな!応援Prj】Vol.16 ベストリハ株式会社~コロナ禍でデジタル化が加速!介護×テクノロジー~

~ベストリハ株式会社 取締役へお話をお伺いしました~

【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!

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とても大変な時期を超えて、少しずつ新型コロナウイルス感染症との共存に慣れてきた頃です。これまでのあたり前があたり前ではなくなり、新しい生活様式に慣れる為、私たちの考え方や行動を変えて、進んでいくしかありません。我々の業界では遅れていたデジタル化がこれまでになかったスピードで進み始めるはずです。リアルとの接点の中で戸惑いもあると思いますが、これからを考えれば必要なことです。ご利用者様が笑顔で過ごせるように我々専門職にできることを考えていきましょう。
Message by: ベストリハ株式会社
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【Interview】福祉・介護の現場から!!

新型コロナウイルス感染症の拡大から約半年、あらゆる場面でのデジタル化が進む中、福祉・介護業界でもデジタル化ニーズが拡大している。介護記録の電子化、見守りシステム、介護ロボットなど、新たな可能性を探りつつ検討や導入が急速に進み始めている。

東京でリハビリを中心としたデイサービスを展開するベストリハ株式会社では、昨今、更なるデジタル化への進化の一歩を踏み出している。介護ケアでは、人と人との接触機会がどうしても多くなるが、同時に感染リスクも高まる。そんな中、利用者の腕につけるだけで、常にバイタルや活動量、睡眠データなどの各種健康データを取得できるスマートバンドの開発をすすめており、近々リリースを予定している。このスマートバンドを用い、24時間測定することで数値の変化を見ることができ、体調悪化などの兆候にいち早く気付くことが可能。そうすることで、デイサービスから帰宅後も継続したサポートが可能となる。導入にあたり、「ご利用者様に、ご安心頂くことが一番だと思っています。まずは、ご利用者様のご家族に理解いただくために、ご家族とのオンライン会議などの時間をつくり、直接お話をしていく予定です」と語る。

▲利用者の腕につけるだけで、常にバイタルや活動量、睡眠データなどの各種健康データを取得できるスマートバンド

その他、法人が運営する管理栄養士と医療専門チームが作る制限食を宅配するサービス(*メディミール)を用いて、病状の悪化を防ぐために栄養価の高い食事をご自宅にお届けするサービスを行っているという。「今はデイサービスに通所できなくても、また元気な姿でお会いしたい。そんな想いで、いち早くご利用者様に向けたできる限りのサービスを始めました。ご自宅に一軒ずつ訪問したり、お電話したり常に状況を確認できるようにし、時に要望があれば、ケアマネージャーと相談し、通所スタッフがご自宅にお伺いして入浴介助を行うなど、出来る限りのことはやろうとしていましたね」と取締役。利用者からも、「電話で声が聞けたり、顔を見れただけでも本当に良かった!」と繋がりを継続し続けたことで非常に喜ばれたそうだ。
さらに、デイサービスに通うご利用者の感染症予防対策として介護現場で実施したことは、3Dプリンターを用いて作成したマスクの着用や、食事の際についたてを完備するなど、万全の対策の元に運営を行った。

▲3Dプリンターを用いて作成したマスク

「私たちは、常に各店舗の所長やエリアマネージャーと連携をとり、最新の情報や現場の声をキャッチし、柔軟に取り組みを実施してきました。しかし、結果的には新型コロナウイルス感染症の影響でお休みされたご利用者様の内5%の方が病院への入院や施設への入所をしてしまい、在宅で暮らし続けることが難しくなってしまいました。この事態を重く受け止めています」。この反省から、更にご利用者のデジタル活用を加速させ、業界の先端をゆくために、デイサービスの計画書作成自動化システム「はやまる(https://hayamaru.jp/)」を開発した。このシステムでは、書類の自動化だけではなく、AIがビッグデータの中から最適なプログラムを提案してくれる。書類作成やデータ入力などを効率化していくことで、スタッフはご利用者に向き合う時間を増やすことが可能になる。今後は「はやまる」を普及させて、同じ課題を抱えている事業所の課題を解決していくことができれば、感染症予防などの業務が増えたコロナ禍においても、さらにサービスの質を上げていくことができる。「今回の感染症拡大を受け、介護×テクノロジーはもっと進化していかねばならないと痛感いたしました。コロナウイルスと共存する時代なんて言われたりもしていますが、リアルな感染症対策は勿論のこと、それだけでは正直足りない。テクノロジーをどう活用するのか考えないと、ご利用者様にとっても良くない結果に結び付くと思います。今後もさらなる進化を遂げてご利用者様にとって安心できるサービスを受けていただけるよう、どんどん打ち手を考えていく予定です」と語る。

新型コロナウイルス感染症は多くの人々の「当たり前」の価値観を大きく変えた。こんな時だからこそ、今何ができるのか、今まで実現可能性が低いと思われていたことは、本当に実現が難しいのかを考え続けること、時代に合わせ柔軟に変化を受け入れ、進化をすることの大切さを痛感する。withコロナを乗り越え、afterコロナになった世の中では、業界の当たり前が大きく変わっているのかもしれない。

■ベストリハ株式会社
2011年、東京都足立区にリハビリを中心にしたデイサービスを開業。すべてはご利用者様の「やりたい」を叶えるために、「不自由な世界を変える」というビジョンのもと事業を展開。福祉・介護にとどまらず、食品・医療・教育・ITなど幅広い事業へチャレンジしている。(https://bestreha.com/

【文: HELPMAN JAPAN 写真: ベストリハ株式会社 提供】

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