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介護の現場から

2018.12.03 UP

介護の現場から vol.42

吉松 麻美さん

社会福祉法人南風荘 セルプときわ/ケアスタッフ

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田中 裕也さん

社会福祉法人南風荘 セルプときわ/利用者(仮名)

セルプときわ/散歩の中のひと時

散歩がきっかけで生まれたふた

吉松さんが田中さんの担当になり、田中さんとはじめて散歩に行った時のこと。一緒に歩いていると、道中、飛行機が飛んでいるのを見つけて、田中さんが飛行機が飛んでいる方向を指差した。吉松さんが「あ、飛行機ですね。」と言うと、田中さんも続いて「ひこうき」と復唱した。他にも道の中で見つけた様々なことについて会話をしたのだ。この時、吉松さんは田中さんがとても穏やかな表情をしているのを目にし、田中さんが外の空気を感じながら色んな景色をみて歩くことが楽しかったり好きなのだろうと感じることが出来た。
散歩を通じて、吉松さんは田中さんの今まで知らなかった一面を知ることが出来たのだ。

散歩の中で田中さんの新しい表情が見れた時や、色々な言葉が返ってきた時は吉松さんも嬉しく、自然に笑顔になっています。
吉松さんはそんな田中さんとの散歩の時間がとても楽しみなひと時で、ふたりにとっても大切な時間です。

両親の背中がいまの仕事のきっかけ

吉松さんの両親は福祉の現場で働いており、そこで活き活きと楽しそうに働いている両親の姿を見ている中で自然と福祉の仕事に興味がわいてきたという吉松さん。
両親が楽しそうに働いていたことが現在の自分の楽しく仕事をしている気持ちに重なり、この仕事を目指してよかったと強く感じている。

笑顔の連鎖が生み出すもの

吉松さんが日々の仕事の中で意識していることは、笑顔を忘れず、支援にあたること。自分自身が明るい気持ちを持って笑顔でいることで利用者も安心でき、楽しく笑顔で過ごせることにつながると思い、大切にしているのだ。

日々の利用者との関わりの積み重ねが利用者と支援者との現在の信頼関係を築くことへと繋がっていると語る吉松さん。「利用者さんとの関わりが私にとっての仕事への活力ややりがいへとつながっています。また、それは介護や支援の仕事の魅力の一つであると考えています。」

【文: 繁内 優志 写真: 出合 浩介】

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