介護の現場から
2019.06.26 UP
介護の現場から vol.43
大坪 ひなのさん
社会福祉法人愛川舜寿会 ミノワホーム ケアスタッフ
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和田 サキ子さん
社会福祉法人愛川舜寿会 ミノワホーム 利用者
食堂でのおしゃべりが二人の日課
ミノワホームのある愛川町で農家を営み、いろいろな野菜をつくっていたという和田さん。そんな和田さんに優しく語りかけるスタッフの大坪さんも、愛川町で生まれ育ったひとりだ。学校や地元で採れる野菜の話など、ふたりの間では話題が尽きることがない。食堂にいる和田さんを見つけては、大坪さんは笑顔で話しかける。「本来は私がケアをする立場ですが、いつもニコニコ笑って私の話を聞いてくれる和田さんに、逆に私がケアされているんです」と大坪さん。何気ない会話、日々のやりとりの一つひとつがふたりの絆を育んでいる。
介護の仕事を始めたきっかけは母親
大坪さんの母親は、介護の仕事の大先輩。幼い頃は、母親の働く姿を見ながら、子供ながらに大変そうだなと感じる部分もあったが、人の役に立てる仕事にやりがいをもって働いている母親の姿を見ているうちに、自分も同じ介護の道を目指すようになったという。今の職場は、2社目。偶然立ち寄った“納涼祭”で楽しそうに働くスタッフの姿と施設の雰囲気の良さに惹かれ、ミノワホームの門をたたいた。
「誰かの支えになっている」。母親の背中を追い、自らが社会人となり、介護の現場で働くことで実感することができた。母同様に、介護の仕事に強くやりがいを感じる日々を送っている。
将来の夢は和田さんとのダンス
大坪さんの趣味は、ヒップホップダンス。その特技をいかしたレクリエーションとして、利用者と一緒にダンスを踊ることができたらと大坪さんは言う。もちろんその時は和田さんともダンスを踊りたい!と大坪さん。
「利用者さんと楽しいことがしたい、笑顔にしたい、という思いが強いです。この仕事は、利用者さんの笑顔で自分も笑顔になれる素敵な仕事だと思います。」
【写真: 平山 諭】