人事ヘルプマン

介護の枠を超えたユニフォームを!
ケアパートナが仕掛けた産学連携プロジェクト誕生の背景とは?

もともとは親会社の大東建託が1999年に介護事業を始めたことから始まったケアパートナー株式会社。異業種からの参入ではあったものの、本業とのシナジーも期待できたことから、順調に成長を遂げてきた。
事業成長のスピードを重視するあまり、施設の開設にスタッフの採用・教育が追い付かず、苦労した時期もあったが、その苦労した時期を乗り越えてきたからこそ、スタッフの意思・意見にじっくり向き合うこと、また彼ら彼女達が自由に意思・意見を表明できる場を提供することの大切さを学ぶ。その学びの一環として取り組んだのが、この元気創造プロジェクトだ。
「過去に4-5回、ユニフォームを変更してきた歴史はあります。ただこれまではユニフォームを販売する既存の企業様からご提案いただき、その中から選ぶといったスタイルで、特に面白みはありませんでした。今回も最初は数社のユニフォームを販売する企業様にご提案いただき、その中で決めようと考えていたのですが、何か魅力を感じないと思いました。もともと異業種から介護業界へ新規参入した当社だかこそできる、介護の枠を飛び越える、視点を変えたユニフォームを世に出したかったんです。」と本プロジェクトの全体企画・推進を担ってきた内藤さんは言う。
「そこで、どうしたら介護の枠を超えた、それでいて介護するスタッフのみんなにとっても、お客様にとっても、心地のよい制服ができるのかということを考えました。その検討の過程で、先入観が少ない学生にお願いするのがいいのではと思ったのです。」この内藤さんのアイデアが、東京モード学園の先生・学生の心に火をつける。

「このアイデアを東京モード学園様に提案しました。はじめは思いつきの部分が大きかったのですが、社会課題である少子高齢化及びその中で我々のような介護事業者が社会から期待されていることや担っている責任などをご説明させていただいた上で、実際に現場で着用しているユニフォームを弊社のスタッフが着用し、学生の前でお披露目しました。すると途端に学生の目の色が変わりました。自分たちにできることをしたいという学生がたくさん現れ、その日は質問の嵐でした。学生のみならず、先生にもご興味をお持ちいただいたようで、先生からもたくさんの質問をいただきましたね。このときに、我々が望む介護の枠を超えたユニフォームができると確信しました。」
◀今回のプロジェクトの全体企画・推進を担う内藤さん
もっと読む

選考に通過した10作品を、合わせて8,000名を超えるお客様とスタッフで投票!本プロジェクトを通じて実現したかった社長の思いとは?

東京モード学園の学生からは、全部で77件の提案があり、その中から10作品が最終選考を通過し、最終的に東京モード学園ファッションデザイン学科荒木絵利加さんの作品が最優秀賞に選ばれる。この日は当社の代表取締役社長の白井さんも参加し、受賞者に自らトロフィーを渡す。白井さんは言う。
「介護というと大変だねとか特別だねとか言う方もいるけれど、介護もサービス業の1つに過ぎず、私はそんなことはないと思っています。今最も成長性の高い分野でもあり、一緒に働く仲間には、
そんな注目を集める業界で仕事をしていることに誇りを持ってほしいと思っています。そのために私ができることは、スタッフに思いを形にする場を提供すること。今回のプロジェクトもそのうちの1つです。
私は「ユニフォームを変えよう」という発信はしましたが、それ以降はほぼ口を挟んでいません。すべてスタッフ主導で進めていきました。うちのスタッフはいい意味で結構図々しいので(笑)、私の意見を聞くというより、たくさんのスタッフの意見を集めてどんどんプロジェクトを推進していきます。その結果このような良い作品がうみだされたのではないかと感じています。」
◀当日の様子。会場はいい意味での緊張感が感じられた
▲最優秀賞の荒木絵利加さんの作品。動きやすさ・快適性とデザイン性を同時に追求したこのユニフォームは、当社の施設のご利用者様からも評判が高い
▲実際に着用いただくことで、現場での利用シーンがより鮮明にイメージできると好評のランウェイ
白井さんがお話する通り、当社はとても風通しのよい風土であり、現場がそれぞれ裁量権をもって仕事を進めている。白井さんはお客様と接する現場をとても大切にしており、必ず年に1回は当社の全施(2017年3月時点で約90施設)に顔をだすようにしている。そうすることで、現場からの生の声に向き合い、スタッフがやりたいことをより実現しやすい環境づくりに寄与しているという。
「当社のスタッフには足跡が残せる仕事をしてほしいと考えています。そのためにそういった場や環境を提供するのは、社長にとって当然の仕事。私はここに向き合い、スタッフみんなが誇りをもって足跡が残せる、場づくり・環境提供にこれからも尽力していきます。」
◀左から 人事の兼原さん、内藤さん、白井さん。とても風通しのよい雰囲気が写真からもみてとれる

プロジェクトを終えて、当社がこれから目指す姿とは?
誰もが介護を身近に感じる、誰もが介護を知っている社会を

本プロジェクトを中心となって推進してきた内藤さんは、本プロジェクトを終えてみてこう話す。
「まだまだ多くの方にとって、介護は特別なものであり生活の一部ではないと感じています。今回産学連携でコラボしプロジェクトをやってみたことで、『介護のことを知らない学生にも、きちんと伝えればちゃんと伝わる』ということを強く実感しました。これからも、一人でも多くの方に介護について伝えていきたいと考えています。介護は誰にとっても身近で、生活の一部なのですから。」
[ ]