ケアトレ
脳卒中(脳血管疾患)は、脳の血管が詰まったり、破れて出血したりして起こる病気で、「がん」や「心筋梗塞」と並んで三大疾病の一つと言われています。 2013年の統計によると日本人全体での死亡者数は約12万人で、高齢者の死因となった病気の第4位! 脳卒中と判断しづらい症状から始まることが多く、障害を受ける脳の場所やその程度によって百人百様です。

代表的な脳卒中の症状とは?

公益財団法人 循環器病研究振興財団によると、脳卒中で良く見られる初期症状は手足の力の低下や感覚の異常といわれており、上の図の通り5つ挙げられます。

 1.片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)
 2.呂律が回らない、言葉がでない、他人の言うことが理解できない
 3.力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
 4.片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける。片方の目にカーテンがかかったように、突然一時的に見えなくなる
 5.経験したことのない激しい頭痛がする

上記の様な症状がご利用者に見られた場合は、すぐに下記の様な対処を行ってください。

 1. その場で横になってもらう
  ご利用者が自分で立って歩けるときでも、歩くと脳への血流が悪くなり、症状が悪化する恐れがあります。
 2. マットや毛布に乗せて、快適な場所に移す
  脳への血流を保ち、血圧の上昇による出血の悪化や、再出血などを防ぐためです。
 3. 救急車を呼ぶ
  脳という気づかない部分に進行しているため、途中で容体が急変するかもしれません。
  軽症と思われる時でも、救急車を呼びましょう。

脳卒中は、高血圧や糖尿病などの「生活習慣病」を持っている人によって起こりやすい病気です。脳卒中を発症させないためには健康的な生活習慣を心掛けることが大切ですが、もし発症したとしても、早期に対処すれば後遺症を残さずに回復することもできます。職員の方は、代表的な症状を知っておくことで、すぐに対処できるようにしましょう。

「脳卒中の症状と対処法」の資料を印刷して、施設の掲示物や回覧資料として使ってみよう!

今回ご紹介した内容を施設や事業所内でご活用いただくため、印刷用の資料をご用意しました。
資料を印刷して掲示板などに貼り出せば、ご利用者が脳卒中を発症しても、職員の方がすぐに対応できるようになります。
下記URLから資料のダウンロードが出来ますので、是非ご活用ださい!
http://helpmanjapan.com/pdf/caretore_160603_stroke.pdf


(出典元)
公益財団法人 循環器病研究振興財団:知っておきたい循環器病あれこれ「第2号 脳卒中が起こったら」
[
文: 佐藤文彦
]