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2015.06.04 UP

高齢者を守るウェアラブル端末、続々! 次は、ハイテク眼鏡で転倒防止

2015年4月、ついに「Apple Watch」が発売となり、ますます注目度が高まるウェアラブル端末。一般的にはスマートフォンのメインユーザーである若年層が求める最新機器と思われがちですが、HELPMAN JAPANでも以前紹介したとおり、見守り機能やヘルスケア機能を持つなど、実は高齢者にとってこそ期待の大きいアイテムです。

そんな中、新たに注目したいのが、眼鏡専門店「JINS」を展開するジェイアイエヌが2014年5月に発表した眼鏡型ウェアラブル端末「JINS MEME(ジンズ ミーム)」。

眼鏡に搭載したセンサーが眼の動きや身体の状態をキャッチし、眼の動きの変化から肉体と精神の疲労度を割り出すことができたり、姿勢のズレや歩数などから身体のコンディションを測ることができるなど、さまざまな可能性を秘めていると言います。

そんな「JINS MEME」を使って、慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの橋本健史准教授とジェイアイエヌが共同で開発したのが、ウォーキング中のけがを防ぐシステム。端末のセンサーがけがにつながる身体の状態、フォームの乱れなどを見つけた際には、データを受信するスマートフォン上で音声や振動によるアラートを出す仕組みです。

高齢者の生活の質の向上には定期的な軽い運動が欠かせず、とりわけ手軽なウォーキングは人気です。また、歩行時の転倒事故は家庭内で発生することも多く、独立行政法人国民生活センターが2013年に発表した「医療機関ネットワーク事業からみた家庭内事故-高齢者編-」によると、階段などからの転落とあわせて上位となっています。

高齢者にとっての転倒事故は、時に致命的な事故となります。このシステムが実用化されれば、高齢者の日常を守る心強い味方となりそう。2015年秋に予定される実用化が待たれます!

【文: 高木沙織(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】

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