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2014.10.09 UP

専用くつ下やおむつも開発 ストップ! 高齢者の転倒事故

高齢になると、ちょっとした段差や何かのはずみで転んでしまうケースが増えてきます。転倒は、骨折のような大事故に至らなくても、転んだことで恐怖心が芽生え、外出を控えてしまうなど、高齢者の生活の質の低下にもつながると問題視されているんです。

そんな転倒事故を減らすために、いま、さまざまなグッズの開発や、新しい取り組みが進められているようです。

例えば、転倒を“予防する”グッズ。医療機器メーカーのテルモが開発したのが、「転倒予防くつ下 アップウォーク」。このくつ下は、独自の編み方によりつま先が自然に上がる仕組みになっていて、履くだけでつまずきにくくなるといいます。

転倒した高齢者を“守る”グッズも登場しています。大人用紙おむつの専門メーカー・光洋は、パンツ型のおむつに貼ることができるヒッププロテクター「オンリーワンパンツにはるだけ ほねガード」を開発。従来のプロテクターはパンツのように履くタイプが主流でしたが、この商品はおむつに貼り付ける簡単設計なため、転んだときの衝撃はもちろん、装着時の手間や、歩くときのごわつきまで解消してくれる優れものなんだとか。

最近では「日本転倒予防学会」が発足し、病院や介護施設、地域の枠を超えて活躍できる専門家「転倒予防指導士」の養成に力を入れ始めています。同学会は毎年10月10日を「転倒予防の日」と定め、転ばないための心がけやストレッチ方法なども広く発信しているのだそう。

「たかが転ぶだけのこと…」とあなどらずに、「転倒注意!」を皆さんも呼びかけてくださいね。

【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】

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