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昨年夏、右下腿が義足のドイツ人アスリート、マークス・レーム選手が、健常者も出場するドイツ陸上競技選手権の走り幅跳び種目で、8m24cmの大記録を叩き出して優勝したことをご存じですか?

レーム選手が装着していたカーボン製の義足をはじめ、ロボット技術を取り入れたものなど、補装具の進歩は近年めざましく、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、「オリンピック選手の記録をパラリンピック選手が上回る競技も登場するのでは?」といわれているんです。

そんな時代に呼応するように、2016年には、ロボット技術等を用いたハイテク補装具を装着した障がい者アスリートたちの祭典「CYBATHLON(サイバスロン)2016」の開催がスイスで予定されています。「CYBATHLON」では、ロボット義足による障害物競走や電動車いすレースなど、計6種目が行われるのだそう。

国内でも2015年春に「超人スポーツ協会」が発足予定。パワードスーツやロボットアームといったテクノロジーの力を駆使し、子ども、高齢者、健常者、障がい者の誰もが “超人的な能力”を身につけて、同じフィールドで安全に楽しくスポーツをするための環境づくりが進められようとしています。

これまでテクノロジーといえば私たちの“サポート役”でしたが、これからは人間の能力をさらに引き出す “身体拡張”の側面が強まりそう。スポーツの世界はもちろん、高齢になると難しくなる農作業などの重労働でも、生涯活躍する“スーパー高齢者”が誕生するかも!
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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