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特集記事

2020.08.18 UP

【新型コロナウイルス感染症に負けるな!応援Prj】Vol.13 社会福祉法人七葉会 ~コロナ禍でも楽しみを失わせないケアの実践~

~社会福祉法人 七葉会 施設長へお話をお伺いしました~

【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!

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コロナ禍での就職活動ということで、本当に大変だと思いますが、今の苦労は、必ず生きる糧となり、乗り越えた先には、必ず明るい未来が待っています。前を向いて、自分を信じて、頑張って下さい!!
Message by 社会福祉法人 七葉会
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【Interview】福祉・介護の現場から!!

新型コロナウイルス感染症は、高齢者や基礎疾患がある人は重症化リスクが高いことが報告されている。高齢者介護施設では、そういった事実を重く受け止め、感染症予防と拡大防止に高い意識を持って対策を講じており、今もなお、全国で感染が相次いでいることを受け、対策を強化している施設も少なくない。中には、緊急事態宣言解除以降においても家族との面会や社内外のレクリエーションを自粛し、感染防止につとめる施設も見受けられる。感染症リスク軽減のためのやむを得ない対応ではあるものの、長期化も予測される昨今、日常の変容や行動制限が利用者の心と身体に影を落としかねない。安全を担保しながら、心と身体の健康とQOL(生活の質)を維持・向上していくことのバランスが求められている。

社会福祉法人七葉会では、利用者に毎日を楽しく過ごしてもらえるよう、クラブ活動や季節イベントなどのレクリエーションの実施に注力している。その数は年間170以上。「利用者本位」といった基本方針のもと、利用者には可能な限り自由に過ごして欲しいという思いから、それぞれのリズムに合ったケアやレクリエーションなども利用者の希望に合わせて行っているという。

緊急事態宣言が発令された4月、本来であれば毎年恒例となっているイチゴ狩りにユニットごとに出かける時期ではあるが、コロナ禍においてそれが叶わなかった。そこで職員が考えたのは、施設内でのいちご狩りだった。「今、私たちができることをしよう!」施設のバルコニーに幾つものプランターを並べて即席のイチゴ畑を作り上げた。真っ赤で甘酸っぱいイチゴに利用者も満面の笑みをうかべ、収穫を楽しんだという。また、最近では外出が制限される中でも身近で楽しみを感じてもらえるように、色とりどりの花を植えて施設内を花でいっぱいにしたり、利用者と野菜を育てることも始めた。他にも、家族との面会についても利用者の楽しみを奪わないようオンラインで実施し、コミュニケーション手段は変わっても、生活サイクルを変えないことにつとめたという。現在では、1日あたりの人数と時間を決めて、少しずつ面会を再開している。「感染を恐れるばかりに、あれもこれも制限を設けてしまうことで、ご利用者様の生きがいや笑顔まで奪ってしまうことになるんです。笑顔を守るためには安全と心身のケアバランスを保つことも必要」と施設長は話す。

その他、感染症対策として、毎週フロアーで機能訓練指導員が開催していた集団体操をDVDに収録し、密を避けてユニットごとに実施できるようにした。このDVDは、機能訓練指導員が利用者のためにと企画し、手作りで制作したもの。普段は利用者が白熱するほどの人気コンテンツだったというが、ユニットをひとつずつ回るのには限界があったことから、今ではユニットごとにDVD体操の時間を設けている。

コロナ禍では、利用者の健康と安全を守ることを最善とするがために、日々の生活や行動において何かと制約や制限を求めることが増えてきている。それが同時に不安や動揺へとつながり、負の連鎖を招きかねない。感染症予防を講じつつも、極力、今までと近いカタチでの日常をつくることが必要となってくる。安全対策と心身ケア、バランスが偏りすぎてはならない。更には、生きがいや楽しみを失わせないケアの実践がQOL(生活の質)維持・向上へつながるのではないだろうか。

 

■社会福祉法人 七葉会
2006年に神奈川県横浜市に特別養護老人ホームを開設。その他、放課後等デイサービス、居宅介護支援事業所、保育園を展開する。「和顔愛語賛嘆」を基本理念に、全ての人々の笑顔のため、明日に繋がる笑顔のためにをモットーに支援を行う。クラブ活動や個人やユニットごとのバリエーションに富んだレクリエーションの実施に力を注いでいる。(https://www.nanaha.net/

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 社会福祉法人 七葉会 提供】

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