行政・自治体の取組
2018.10.10 UP
鳥取県 ささえあい福祉保健局長寿社会課
介護×スポーツを掛け合わせた新たな魅力発信事業を実施
具体的には、「新しいスポーツ」を地域の希望者を募りワークショップを通じて一緒に考えながら、鳥取県オリジナルのスポーツ競技を作るという。
その「新しいスポーツ」というのが、「ゆるスポーツ(略して『ゆるスポ』)」というもので、老若男女、スポーツが得意な人も苦手な人も誰もが「ゆるく」楽しめる新しいジャンルのスポーツのこと。
(※ゆるスポーツを考案した世界ゆるスポーツ協会では、「トントン」という声で紙相撲を行う「トントン相撲」、イモムシになりきってずいずいはったりゴロゴロ転がりラグビーを行う「イモムシラグビー」、ぞうさんになったつもりで楽しくからだを動かす「めくってパオーン」など、これまでに70を超えるゆるスポーツを開発している)
▲イモムシになりきってずいずいはったりゴロゴロ転がりラグビーを行う「イモムシラグビー」
▲「トントン」という声で紙相撲を行う「トントン相撲」
ワークショップでは、アイディア出しからルールづくりまでを行い、開発された鳥取県オリジナルの競技は2018 年11 月11 日に開催される介護フェア(いきいき長寿の祭典とりリンピック)で紹介され、正式種目として来場者に体験してもらう予定となっているとのこと。
すでに9 月には1 回目のワークショップが開催され、20名を超える参加者が集まり様々なアイディア出しが行われ、11 月の介護フェアに向けて、ストレス発散・介護予防・鳥取県PRなどをテーマに、10 月の2 回のワークショップで『ゆるスポ』を作り上げる。
▲9 月に行われた1 回目のワークショップの様子。20名以上の参加者が集まった
今回の魅力発信事業の狙いとして、「子どもからお年寄りまで多くの方が参加して楽しんでもらうこと」と考えた時に、ワークショップを通じてイベント前から地域の有志が一緒に考え、1つものを作り上げていくというプロセスが新しい取組み。
その取組みにより「関わっている感」を醸成され、結果的に新たな来場者やより良い介護の理解に繋がることも期待でき、このイベントを通じて県内の介護施設内で職員と利用者が楽しむことができる『ゆるスポ』を考えよう!といった広がりの期待も膨らむ。11 月11 日に開催される介護フェアでどんな『ゆるスポ』ができているのか楽しみにしたい。
【文: 坂本 宗庸】