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2014.08.21 UP
いま、海外旅行に行く日本人の約2割を60歳以上の高齢者が占めており、その割合は20代よりも高くなっています(※)。
リタイア後に海外旅行を楽しむ人が増えていることや、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、外国人との交流が増えると予想されていることなどから、いま、英語を学び直す高齢者が増えているようです。
例えば、英会話教室大手のECC外語学院は、新たにシニア向けのクラスを設置。ユニバーサルデザインで高齢者にもわかりやすいテキストを導入し、英語学習の経験がまったくない人から、英語の表現力を強化したい人まで、受講者のレベルに合わせたレッスンを開講。生徒数を伸ばしているのだそう。
大手旅行会社のエイチ・アイ・エスは、海外で学びたい、見聞を広めたいと考えるアクティブシニアのニーズに応える “海外体験”プランを展開。50歳以上限定の語学研修や、各国の文化や習慣などをじっくり味わう長期滞在プランなどを充実させています。
高齢者にとっての英語学習は、脳に適度のストレスがかかり、新しい表現や発音を覚えたときの達成感が心地良い体験となることで、脳の活性化につながるともいわれています。
そうした効果に着目して、東京・練馬区の高齢者センターでは「脳を刺激する英語入門講座」を開講し、介護予防としての英語教育に取り組んでいるのだそう。
年齢を重ねても新たな交流が楽しめ、介護予防にもなる高齢者の英語学習。これからのブレイクに期待です!
※ 日本旅行業協会「数字が語る旅行業2014」参照
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】