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2014.01.27 UP

認知症により離ればなれになった親子を再び引き寄せたアルゼンチンタンゴ

突然、認知症を患った父
そのとき娘はどんな距離で向き合うべきか

主婦である百合子は大学で教鞭をとるキャリアウーマン。子育てを終え、長年の夢である大学教授をめざし、邁進中。そんなある日、同居する元大学教授の父・修治郎が痴漢行為をしたという連絡が。保護された警察で病院に行くことを勧められ、受診したところ、修治郎に前頭側頭型認知症という病気が発覚します。それは認知症の一種で、目立った記憶障害はないものの、理性の働きが弱くなり、暴力行為や万引きなどを引き起こすことがある病気。そのうち、修治郎に症状が強く表れ始め、家族は戸惑います。そんなとき、デイサービス施設の担当医の提案で、修治郎たちはアルゼンチンタンゴを習い始めることに。気乗りしない様子で始めたタンゴでしたが、次第に修治郎にやる気が出始めます。そして、父の姿を見て百合子も希望を見いだすようになり…。

★★Helpman Point!★★

ある日、父に介護が必要になったら…。その問題に直面した百合子は、「この先、どうしたらいいの?」という思いに駆られます。もちろん、デイサービスがあること、同じ状況にある者同士で悩みを打ち明けられる家族会という場があることも分かってきますが、症状が進む父に、百合子はいら立つように接してしまいます。同時に百合子自身、仕事が手につかなくなり、軽い介護うつ状態に。やがて、離職を考えるようになります。そんな百合子に医師が掛けた言葉は、「面倒を見るのは日本の美徳かもしれないけど、考え直すときがきているのかもしれませんね」。実際、親を介護する世代は40~50代の働き盛りが大半。家族が介護で離職してしまうのは、現在の日本の課題になっています。この映画では、介護が必要になった親に対して、家族がどんな距離で向き合えばいいのかを教えてくれます。


★「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ★
価格:3,990円(税込)

【監督・原案】和田秀樹 【脚本】大石三知子 【音楽】三枝成彰 【撮影監督】髙間賢治【キャスト】秋吉久美子/橋爪功/冴木杏奈/小倉久寛/木下あゆ美/斉木しげる/辻本祐樹(「辻」は一点しんにょう」)/松原智恵子
【発売】テンダープロ 【販売元】アルバトロス
(C)2012「わたし」の人生製作委員会

【文: 岡本のぞみ(verb)】

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