facebook
x

ヘルプマン

2013.11.06 UP

ご利用者さんとヘルパーをつなぐ コーディネーター

訪問介護事業所でサービス提供責任者として働く曽我梨々香さん。ご利用者さんとヘルパーをつなぐコーディネーターとして活躍しています。ヘルパーさんが働きやすい環境をつくるのも大事な仕事。スムーズに引き継ぎができて、ご利用者さんやケアマネさんから、「ヘルパーさんがとても良くしてくれるのよ」と聞くと嬉しくなってしまうそう。

住み慣れた自宅で、
最期まで過ごして欲しい

大学を選ぶときに考えたのが、共働きの両親に代わって幼いころから面倒を見てくれた祖父母のこと。今度は自分が支えてあげられるようになりたいと思い福祉の道へ。

就職活動では、医療系の施設なども見ましたが、私には、自分の家で暮らしたいという高齢者を支える在宅サービスのほうが合っているかなと思い始めたころ、「やさしい手」に出会いました。

訪問介護の大手であること、制度が充実していること、結婚・出産をしても仕事を続けられるサポート体制がしっかりしていることが決め手になりましたが、会社説明会で、人事の方が明るくいきいきしていたこと、会場で流れていたDVDの先輩たちの姿がわいわい楽しそうだったことも印象に残っています。

最適な介護サービスを
コーディネートする

ご利用者さんへの実際のサービスは、ヘルパーが行いますが、ご利用者さんとケアマネジャー、ヘルパーの真ん中にいて、適切な介護サービスが行えているかどうかをマネジメントするのがサービス提供責任者(以下、サ責)です。

具体的には、ケアマネジャーから仕事の依頼があった時に、支援計画に沿ってヘルパーをマッチング。サービス開始前に、ご利用者さんにお会いしてアセスメントを行い、契約を交わします。
サービス開始の際は、初回は必ず私たちサ責がサービス同行を行い、ご利用者さんのニーズに合っているかの再確認。充分に情報提供をしてヘルパーへ引き継いだ後も、定期的に訪問して、困っていることはないか、サービスの見直しが必要ではないかなどを伺っていきます。

ご利用者さんからの
喜びの言葉が最高です

ヘルパーのマネジメントも大きな仕事のひとつなので、ヘルパーがどうしたら働きやすいか、特技を生かせるかを考えるのも面白いところ。

困ったことがあれば相談にのったり、介助技術に自信がないと言う方がいれば、本人が安心するまで同行してやり方を伝えたり、事務所に来てもらって練習することもありますね。
ですから、ご利用者さんやケアマネさんから、「ヘルパーの○○さんがとても良くしてくれるのよ」といった言葉を頂くと「よしっ!」と思います。

また1年目に、自分自身でサービスに伺っていたご利用者さんから、お電話などで「曽我ちゃんに会えなくてさみしいわ」などと言ってもらえると、必要としてもらえていたんだという気持ちが湧いて、とても嬉しくなりますね。

ケアマネさんから
仕事で指名されたい

私たちの事業所の良さをアピールして、ご利用者さんを紹介してもらうのもサ責の重要な仕事ですが、ケアマネさんに顔を覚えてもらうのってなかなか難しいんです。

そこで、最近では定期訪問や同行した帰りなどに、ご利用者さんの様子を報告したり、ヘルパーの空き状況を伝えたり、こまめに足を運ぶようにしています。

最近、連続して新規のご利用者さんを紹介してもらえたので、すこしは成果がでてきたのかな。いつか、「曽我さんにお願いしたいんだ」と、名指しでお仕事をもらうのが密かな目標です。

まだまだリーダーに頼っている部分もあるので、早く一人前になりたい。いろいろ資格も取りたいので、社会福祉士、介護福祉士、ケアマネと取得して、ゆくゆくはケアマネをやってみたいです。

【文: 鹿庭 由紀子 写真: 寺島 タカシ】

一番上に戻る