ヘルプマン
2013.10.30 UP
2008年入職。聖隷クリストファー大学社会福祉学部卒。介護福祉士・社会福祉士。趣味は旅行。休みが取れたら突発的に海外へ。最近もバリ島に1週間出かけ、全身スパで疲れを癒やしてきたばかり。
施設が町で部屋が自宅
最期まで安らかな場を提供
小学生時代、障がい者施設のお祭り行事に母親に連れられて参加し、その後も何度かボランティアで通ったのが福祉の世界を目指したきっかけです。
聖隷福祉事業団を選んだのは、障がい者施設、高齢者施設、病院と幅広い事業を一都七県で展開しており、選択肢が多かったためです。
現在の森町愛光園天宮サテライトは、中学校のようにご利用者の生活圏に密着した高齢者向け施設。私はオープニングスタッフとして計画段階から参加し、集団よりも個別ケアを重視したサービスを目指しています。
ご利用者10人が一つのユニット=町で、個室がご自宅という考え方。共有スペースも自宅のリビングのような家具の配置にこだわりました。木のぬくもりがあり、座り心地の良いソファーを求めてメーカーの展示場にまで足を運んだりもしました。
先日、100歳になったご利用者のお祝いをしましたが、そうしたイベントでは必ず写真を撮ってアルバムにし、リビングに置いてご家族にも様子をご覧いただけるようにしています。
最期までその人らしく
自宅で暮らせるお手伝いを
仕事で一つの転機となったのは、ある90代のご利用者の容態が急変した時のことです。
入院のため病院に向かいましたが、ご本人が「愛光園に戻してほしい」と訴えられ、ご家族や医師の同意のもとお戻りいただくことになりました。祖父と孫のような関係で、よく口論をしていましたが、施設に戻られてから最期を迎えるまで終始ニコニコされていたのが印象的でした。
これからもご利用者がここで最期を迎えたいと思えるような施設でありたいと思います。その一方で、私自身は高齢者が自宅で暮らすことにこだわっています。
この5年間、介護を必要とする方へのサービス計画を立てるケアマネジャーを目指して知識・経験を積んできました。資格取得後は、訪問介護を学びながら在宅でのケアプランをマスターし、プロとしてアドバイスができるようになりたいです。
将来的には、施設長になって経営をしたいと考えているので、現場で実力を磨いて自分の家のような施設を創りたいと密かな野望を抱いています。当面はユニットリーダーとして技術を磨き、後輩をしっかり育成することからですね。