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特集記事

2020.08.04 UP

【新型コロナウイルス感染症に負けるな!応援Prj】Vol.11 株式会社ソラスト ~コロナ禍でも運動機能を低下させないコミュニケーション~

~株式会社ソラスト 介護事業本部人財開発担当者の方へお話をお伺いしました~

【Message】#つむぐ!笑顔メッセージ!!

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新型コロナウイルス感染症という想像もしなかった経験から、今、あらためて感じています。私たちは、「ご利用者様の人生の伴走者」であることを。そしてご利用者様、ご家族様、介護職員とそのご家族といった介護に関わるすべての「人」にとって、安心して過ごすことのできる場をつくること。そのことこそが、たくさんの皆さんが充実した人生を歩めることにつながる。そう思っています。介護業界に少しでも興味を持ってくださった皆様!介護のプロフェッショナルとしての、感染症防止への取組みに、その仕事に、介護の可能性に、触れていただけましたら、嬉しいです!
Message by 株式会社ソラスト
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【Interview】福祉・介護の現場から!!

◇ご利用者様の希望する生活を!
コロナ禍でも運動機能を低下させないコミュニケーション

新型コロナウイルス感染症の拡大後、人々の行動が制限され、日常生活に影を落としている。 高齢者においては、感染症予防のために外出を控えることで生活不活発となり、身体機能の低下や心へもたらす悪影響が危惧されている。人は2週間寝たきりになると1週間で10~15%、3~5週間で50%の筋力が失われていくという(*厚生労働省調べ)。これらを防ぐためには、日常においての意識的な心身機能を衰えさせないケアが必要となる。

株式会社ソラストのグループ会社であるベストケア株式会社(以下、ベストケア)は、デイサービス事業を中心に、利用者の「こうありたい」という思いを、介護リハビリにより叶えるべく日々寄り添った介護を実践してきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の発生以降、環境は一変。緊急事態宣言により自粛が促され、利用者がサービスに通うことが出来なくなったのだ。「ご利用者様が希望する生活をお送りいただくためには、継続的な機能訓練が重要です。何もしなければ運動機能が低下していく。新型コロナウイルス感染症からご利用者様の運動機能を守らないとならない」。このような強い思いのもと、法人では「①利用者の運動機能を低下させない」「②徹底した感染防止対策への取り組み」の2つを軸に置き、様々な取り組みを実行した。

具体的には「①利用者の運動機能を低下させない」ため、自宅で身体機能の維持ができるよう、着席でも寝たままの状態でも出来る“足踏み”や“つま先あげ”などの9項目の自主リハビリメニューを作成し、利用者やその家族へ配布。利用者が継続して自主リハビリを行っていけるよう、スタンプカードも設けた。これらには、利用者が安心するようにと、慣れ親しんだ職員がリハビリを紹介する写真が使用され、その他にも文字サイズを大きくするなどの多くの職員の拘りが盛り込まれている。また、自主リハビリへの取り組み状況や体調を把握・管理する『体調管理シート』を作成。シートは「身体活動」「食事」「睡眠・生活リズム」「社会交流」「入浴」「排泄」「気分」などの24項目で構成されており、そのチェック項目に沿って、担当職員が電話で利用者やその家族へヒアリングを行う。利用者の中には、人と話す機会が失われて孤立を感じていたり、在宅での不安やストレスを抱えている人も少なくない。「『お話ができて、スッキリしたわ』というご利用者様の声を聞くと、現場の職員は嬉しい」と言う。定期的なコミュニケーションにより、変化をいち早く察知してケアに変えていくことが重要だ。身体に寄り添うことが難しい状況下の中、つながりや心へ寄り添う介護が求められている。

次に「②徹底した感染防止対策への取り組み」だが、ベストケアでは介護のプロフェッショナルとして、現場視点での感染防止策を細部までマニュアル化し、社内外へ広く発信している。職員の出勤前の検温・体調管理、アクションごとの高頻度での手指・設備消毒や室内換気の徹底。利用者に向けては、送迎車の乗降時の検温や消毒、体調確認への協力をお願いしている。「やっていることは当たり前だが、それを徹底してやるということが大切。ご利用者様と職員の生活を守るために介護のプロフェッショナルとして理念を持って取り組んでいる」

 

◇社内コミュニケーションを活性化させ、
職員一人ひとりのモチベーションの向上へ

株式会社ソラストは、グループ各社とともに、新型コロナウイルス感染症の発生を機に、介護現場の取り組みや思いを正しく且つ幅広く伝えるため、WEBサイト(*けあナビhttps://carers-navi.com/)を通じてコラム連載をスタートさせた。コラムでは感染予防策やご利用者様の運動機能を守るためのコミュニケーションなど、現場で携わる介護のプロフェッショナルだからこそ発信できるリアルな内容が綴られている。「これから介護業界への接点を持つであろう人や職員の家族などにも、広く私たちの活動を知ってもらいたい。そこから、新たな発見につながったり、安心を感じることで笑顔になってもらえたらと思う」と担当者は話す。一方で、コラム連載をスタートさせた背景として、社内コミュニケーションの活性化への意図もあったという。「現場職員の活動や思いをコラムで取り上げることで、あらためて自分たちの仕事の意義や誇りを感じてもらえ、プロフェッショナルとして頑張ろうということにつながる」。コラムはメールでの配信や自社サイトでの公開もされている。コロナ禍という混乱期において、社内の士気や一体感を高めるためにも、職員のモチベーショの醸成は不可欠である。他にもベストケアでは、4月以降「ありがとうメッセージ」のやり取りが職員間や利用者との間で行われている。こういった社内でのコミュニケーション活動の積み上げが、職員一人ひとりのプロフェッショナルとしての意識を高め、利用者の笑顔を生み出しているのだろう。

 

■株式会社ソラスト
1965年に医療事務教育機関として創業。医療機関の受付や会計などの医療事務全般の受託をはじめ、介護事業、保育事業と幅広く事業展開を行う。日本全国に拠点を持ち、約27,000人の社員(約90%が女性)を擁する。介護事業においては、東名阪を中心に全国展開。お年寄り一人ひとりのニーズに合ったきめ細やかなサービスをモットーとし「自立支援と地域トータルケア」という理念に基づいて、住み慣れた地域での暮らしの継続をサポートするために、リハビリを重視した通所介護、訪問介護を軸にしたサービスが特徴。介護を必要とされるお年寄りの生活能力の維持と回復を目指し、日常を無理なく過ごせる幸せと楽しさを追求している。(https://www.solasto.co.jp/index.html

■ベストケア株式会社
ベストケア株式会社は『利用者を幸せに、職員も幸せに!』の理念を胸に、ご利用者様を幸せにできる介護リハビリの提供に向け、デイサービスを中心に愛媛県、関東圏、関西圏で展開。(https://best-care-job.net/jobfind-pc/

●”カゾクを支える、カイゴを変える” 介護情報サイト「けあナビ」
https://carers-navi.com/20200604-2

【文: HELPMAN JAPAN 写真: 株式会社ソラスト 提供】

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