業界最新トレンド
介護食品、リハビリツール、車いすなどなど、「福祉機器」は高齢者や障がい者の生活になくてはならないものです。そんな福祉機器のトレンドに触れられるイベントが、東京で毎年開催されています。

その名も「国際福祉機器展 H.C.R.(International Home Care & Rehabilitation Exhibition)」。高齢者や障がい者の日常生活の自立を目指すため、1974年にスタートしたイベントで、ハンドメイドの自助具から、介護食品や介護用ベッド、最先端技術を駆使した福祉車両まで、介護・福祉にまつわるあらゆるアイテムが世界中から集結するんです!

今年(2014年)は、東京・お台場にある東京ビッグサイトで10月1日から3日まで開催され、世界15カ国1地域から585社の企業・団体が約2万点を展示。3日間で累計12万人以上という来場者数は、ドイツで毎年開催されている世界最大級の医療機器展「MEDICA」に次ぐ規模なのだそう。

イベント期間中、常に人だかりができていたのが、高齢先進国である日本のベンチャー企業や大手企業が開発した最先端の福祉機器に触れられる特設ブース。

介助者の腰痛予防をめざして開発された「介護用HAL(R)」(CYBERDYNE株式会社)や、独居高齢者がロボットを介して家族や友人とつながることができる分身ロボット「OriHime」(株式会社オリィ研究所)の展示ブースでは、一般の人をはじめ、介護関連業界のビジネスパーソンや介護職を目指す学生が、説明に真剣に聞き入っていました。

国内の大手警備会社や通信会社が続々と参入している、高齢者の見守りシステムを紹介するブースも大盛況! さらに、認知症の先進的な取り組みを行うEU諸国の識者を講師に招き、日本の取り組みや課題を比較・検討する国際シンポジウムにも多くの来場者が集うなど、高齢者介護の諸課題に対する関心の高さがうかがえました。

今後もますます盛り上がりを見せそうな国際福祉機器展。次回開催は2015年の10月7日から9日までですから、いまからスケジュールを空けておいてみては?
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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