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高齢者や高齢社会のさまざまな問題を扱う、「ジェロントロジー(Gerontology=老年学)」という学問がいま、注目されています。

ジェロントロジーは1900年代初頭にフランスで研究が始まり、アメリカで発展した学問で、もともとは寿命を延ばしたり老化を抑えるなど、医学的な研究から出発したもの。

各国での高齢社会の到来とともに、近年では老年=高齢期に入った人が老年期をよりよく生きることや、高齢者が増えることによって起こる社会的な変化を、医学、心理学、社会学、経済学、教育学、工学など、幅広い領域から考える学際的な学問となっているのだそう。

年をとることや超高齢社会の到来をポジティブに捉える。そして、高齢者個人の幸せな生活や、若者が人口の多数を占めることを前提に築かれてきた社会の仕組み・インフラを、地域コミュニティや企業、行政も参加する共同プロジェクトなどを通して考え直していく、いまならではの実学なんです。

日本での認知度はまだまだなものの、東京大学には2009年から高齢社会総合研究機構が設置され、東大生の学部横断型教育プログラム(3~4年生対象)となっているといいます。

あらゆる領域で超高齢社会に対応する取り組みが進められているいま、ジェロントロジーは私たちにとって必須の学びとなるかも!?
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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