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2014.01.27 UP
「介護業界は成長市場」とか「今後も大きく拡大する」なんていわれていますが、実際のところどうなの…?
というわけで、厚生労働省発表の「介護給付と保険料の推移」から、介護市場規模の推移をチェックしてみました。
市場規模を示す統計数字として使われる「介護保険の総費用(介護保険に係る事務コストや人件費などは含まない)」を見ると、介護保険制度がスタートした2000年度から年々増加。2000年度の3.6兆円から、2013年度(当初予算案)は9.4兆円と、13年間で約2.6倍も拡大しています。
今後も日本の高齢化は進むため、この“右肩上がり”は続くと予想されており、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年度には、21兆円程度(!)まで増加するといわれているんです。
ちなみに、2013年3月期の介護業界売上高トップ3の企業は、ニチイ学館(ヘルスケア事業売上高/1,412億円)、ベネッセホールディングス(シニア・介護事業売上高/739億円)、メッセージ(連結売上高/672億円)。
トップのニチイ学館は、介護拠点の新規開設や施設利用者の新規開拓を進めたことで、サ高住やグループホーム、有料老人ホームなどの居住系サービスや在宅サービスの利用者数が堅調に推移し、前年度から引き続き増収・増益となったのだそう。
また、業界2位のベネッセホールディングスは今後の戦略として、主力とする有料老人ホームの新規開設をはじめ、介護周辺事業も強化。2014年4月から在宅高齢者向け配食サービスの提供をスタートすると発表しています。
「HELPMAN JAPAN」のコラボページでも紹介しているように、介護業界には他業界からの参入も相次いでおり、これまでにない新しいサービスの拡大もますます期待できそう。介護業界の右肩上がりは間違いないんですね!
【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】