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2013.11.12 UP

老後は子どもとどう暮らす? 近ごろ増えている“近居”スタイルとは

皆さん、老後は誰とどんなふうに暮らそうと思っていますか? 内閣府が発表した「国民生活に関する世論調査」(平成25年度)では、「老後は誰とどのように暮らすのがよいと思うか」について質問しています。

もっとも多かった回答は「子どもたちとは別に暮らす」の34.2%で、次いで多いのが、子どもの「近くに住む」という“近居”支持派の33.7%(※1)。子どもと「同居する」と答えた人の24.2%(※2)と合わせると、60%近くの人が近くに住みたいと考えているようです。

では、近居とはどのくらいの範囲を指すのでしょう? 国土交通省の調査によると(※3)、近居の定義は「住居は異なるものの、日常的な往来ができる範囲に居住することを指すもの」となっています。具体的には、車・電車で1時間以内の範囲までとされています。そのくらいの距離なら、休日にお孫さんがおじいちゃんやおばあちゃんの顔を見に行くことも気軽にできそうです。

ちなみに2013年9月にはUR都市機構が「近居促進制度」を本格的にスタート。2つの世帯がUR賃貸住宅に近居する場合の、新たに入居する世帯の家賃の優遇措置を開始しています。また、離れて暮らす親・子世帯が近居する際の、引っ越し費用などの助成を行う地方自治体も出てきているようです。

注目を集めている近居スタイル。子世帯にとっても、子育てがたいへんなうちは親に協力してもらえ、親に介護が必要になったときにはサポートしやすいとあって、今後ますます増えていきそうですね。

※1 「息子(夫婦)の近くに住む」「娘(夫婦)の近くに住む」「どの子(夫婦)でもよいから近くに住む」を合わせた総数
※2 「息子(夫婦)と同居する」「娘(夫婦)と同居する」「どの子(夫婦)でもよいから同居する」を合わせた総数
※3 国土交通省が発表した「NPO活動を含む『多業』(マルチワーク)と『近居』の実態等に関する調査」より

【文: 成田敏史(verb) イラスト: 株式会社コットンズ】

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