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最愛の妻と仲間の声援を受け
パウルじいさんはマラソンに奮起!

70歳を超えたパウルは、かつてメルボルン・オリンピックで金メダルを獲得した伝説のマラソンランナー。最愛の妻と二人で暮らしていたものの、彼女の病気をきっかけに夫婦で老人ホームに入居します。そこでの日常は子どもだましのレクリエーションばかりで退屈そのもの。規則にとらわれる施設側の態度にも耐えられず、再びマラソンに挑戦することを決意します。

初めはあきれていた妻もパウルの熱心さに影響され、名サポート役に復帰。パウルがホームの庭でトレーニングする姿を見て個性的な入居者たちも触発され、にわか応援団を結成。ホームの雰囲気にも明るさが出てきます。しかし大会を前に妻が倒れるアクシデントが。動揺するパウルを施設は「老人性うつ」と診断し、自由に走ることができなくなってしまい…。

★★HELPMAN Point!★★

マラソンを再開したパウルは、脇目もふらず、ベルリン・マラソンに向けてトレーニングに邁進(まいしん)。妻をはじめ、ホームの人のほとんどがパウルを応援しますが、ホームを平穏にさせたい職員はパウルの行動を好ましく思いません。パウルはそうしたことにもまったく後ろを振り返らず、力強い言葉を発します。特に、テレビに出演したときの言葉は感動的。

「人生はマラソンです。最初の一歩は足も軽い。走り抜こうと思う。でも痛みが出て一歩ごとに力が衰える、“リタイアしようか”。でも走り続ける。体力を使い切るまで。ゴールには勝利がある。必ずある」

年をとってからやりたいことを成し遂げるのは若いときよりも困難で、その分、自分との闘いなのかもしれません。だからこそ、最後まで目標に立ち向かい、自分自身の人生を生きようとするパウルの姿は、多くの人たちに勇気をくれるのでしょう。
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★「陽だまりハウスでマラソンを」
2015年3月21日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

【監督・脚本】キリアン・リートホーフ 【出演】ディーター・ハラーフォルデン、ターチャ・サイブト、ハイケ・マカッシュ、フレデリック・ラウ、カトリーン・ザース 【字幕翻訳】寺尾次郎 【協力】Goethe-Institut Tokyo東京ドイツ文化センター 【提供】ニューセレクト、ハピネット 【推薦】公益社団法人日本マスターズ陸上競技連合 【配給】アルバトロス・フィルム
(C)2013 Neue Schönhauser Filmproduktion, Universum Film, ARRI Film & TV
[
文: 岡本のぞみ(verb)
]
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