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「ユニバーサルデザインフード(UDF)」(※1)って知ってますか? 食べ物をかむ力や飲み込む力が弱い人向けに開発された介護食品のことで、レトルト食品や冷凍食品、飲み物や食事にとろみをつける「とろみ調整食品」などがあります。

「ベビーフードみたいなものでしょ?」と思われたかもしれませんが、通常の食品よりやわらかめにできているものや細かくカットされたもの、ペースト状のものなど種類はさまざま。栄養素や塩分、糖度、味付けは大人向けの設定なので、要介護の高齢者はもちろん、「歯の治療中でごはんがうまくかめない…」なんてときに私たちが食べてもおいしくいただけるんだとか。

UDFの普及に取り組む日本介護食品協議会のウェブサイトには、肉じゃがやきんぴらごぼうといった和食の定番からスイーツまで、多彩なメニューが並んでいます。「牛肉の赤ワイン煮」(和光堂)や「やわらかキャベツとひき肉の五層蒸し」(味の素)なんて、お酒のつまみにいけるかも…。

さて、このUDF。日本介護食品協議会に登録されている商品数は1,029品目(※2)を数え、約500種類といわれる市販のベビーフードを超える充実ぶり。生産量や生産金額は前年比116.8%、116.0%と毎年右肩上がりで伸びていて、今後もますます市場が拡大していくことが予測されているそうです。私たちが高齢者になるころには、有名シェフが監修するUDFのフルコース料理を堪能できるかも?


※1 UDFは、「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」の4つの区分に分けられており、日本介護食品協議会が制定する規格に適合したUDF食品のパッケージには「UDFマーク」が必ず記載されています
※2 2013年5月末現在。「UDF商品登録状況」(日本介護食品協議会)より
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文: 成田聡史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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