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漫画ヘルプマン!

2017.03.07 UP

要介護になったからって別人になるわけじゃねぇ。勝手に“何もできない人”って決めつけんじゃねー‼

あらすじ&作品紹介

「ヘルプマン!!」第7巻は、第6巻の続編「密愛編」です。

第6巻では、フリーの介護士・恩田百太郎が訪問介護の依頼を受け、遠方へ葬式で出かけるため、家族に変わり認知症高齢者・堅田タキを1日生活介護して欲しいという要望に応える。

そこへ、タキのデイサービスの仲間でタキに恋愛感情を抱く、足の不自由な老翁・堤長次郎が訪ねてきたことから急展開!

百太郎は、老い先短い身の上で人生最後の恋を成就させようと二人の気持ちを酌み、ラブホテルへといざなうが、高齢者2人きりの密室空間で長次郎が突然死してしまう……。

予想だにしない展開となり、絶体絶命の百太郎。

ついに介護業界から追放か!?

「密愛編」後編。

ヘルプマン!!主人公


恩田百太郎(おんだももたろう)

恩を百受ける男、恩田百太郎。介護を通じ、高齢者の圧倒的な知識や経験に学び、それを原資に、介護業界の矛盾を、等身大の高齢者視点で改善しようとする破天荒な青年。介護業界の主人公は高齢者自身とするがゆえに、介護保険制度や固定観念と日々対立。現在は、フリーの介護士として働き始める。
神崎仁(かんざきじん)

矛盾に満ちた介護業界の構造と闘う社会福祉士。介護福祉士、ケアマネジャーとキャリアを積む。ケアマネジャー時代に独居の在宅高齢者から頂いた“おしるこ”の温かさに触れ、目指す未来が明確に。人と社会をつなげるために日夜奔走中。現在は、介護の可能性を探るためショッピング施設内に地域の住民や機関・団体などをつなぐ「介護総合情報センター」を開設。

編集者からのコメント


高齢者の密愛という大高齢化時代における社会テーマ。

前作に続き、当事者である高齢者、家族も、そして社会それぞれが前例のない経験をリアルタイムで体感している。

そこには必ずリスクが伴い、時にリスク回避のため大きな誤解の末、間違った行動をとってしまうなど、問題を問題と気づかず見過ごすこともあります。

本作は、介護専門に弁護活動を行う弁護士の方や、施設開業・施設運営・地域社会と介護の仕組み化などを行う方々への取材を行い『介護リスク』という問題に向き合い、高齢者の恋愛という題材から、どのようなリスクや誤解が生じるかにフォーカスしました。

エンターテイメントの枠を超えた社会実験ドラマとして、本作のクライマックスでは、介護従事者はどのような立ち位置にいるべきか、何ができるのか?

現代に生きるすべての人が直面し、そしていつかは自分たちに返ってくる本テーマを、ぜひお読みいただきシミュレーションしてみてください。

また、この本作は、第8巻目に大きな影響を与えております。

熟読必至!ぜひお手にとってみてください。

 

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★ヘルプマン!! Vol.7 密愛編
価格:691円(税込)

【著者】くさか里樹 【発売日】2017年3月7日 【ISBN】978-4023315853 【発行】朝日新聞出版

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