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漫画ヘルプマン!

2014.03.31 UP

「オ年寄リニ フサワシイ場所ッテドコデスカ」

あらすじ&作品紹介

老人介護をどこか他人事のように考えていたサラリーマン・小宮 誠一。しかし弟夫婦と暮らしていた母親が認知症になり、世話を丸投げされた日から人生が激変。

繰り返される問題行動、やっと来てくれたヘルパーさんは認知症の母に料理や化粧をさせる奔放なフィリピン人……! 妻と娘も疲れ果て小宮家では衝突が絶えなくなります。そんな危機のなか、陽気だけど芯が強く、老人を尊重するフィリピン人ヘルパーのジェーンがカギとなり、家族が笑顔を取り戻していくエピソードです。

EPA(経済連携協定)によって外国人ヘルパーの受け入れはすでに進行中ですが、日本人ヘルパーなら許されるミスでも「これだから外国人は駄目なんだ」と厳しく批判される、そんな外国人ヘルパー派遣の厳しい実態が作中で語られます。

“日本の超高齢化”は国内的なくくりで考えられがちですが、この1冊はグローバルな視点から問題を考える良いきっかけになるでしょう。

ヘルプマン!主人公


恩田百太郎(おんだももたろう)

恩を百受ける男、恩田百太郎。介護を通じ、高齢者の圧倒的な知識や経験に学び、それを原資に、介護業界の矛盾を、等身大の高齢者視点で改善しようとする破天荒な青年。介護業界の主人公は高齢者自身とするがゆえに、介護保険制度や固定観念と日々対立。

神崎仁(かんざきじん)

矛盾に満ちた介護業界の構造と闘う社会福祉士。介護福祉士、ケアマネジャーとキャリアアップし、現在社会福祉協議会に属している。ケアマネジャー時代に独居の在宅高齢者から頂いた“おしるこ”の温かさに触れ、目指す未来が明確に。人と社会をつなげるために日夜奔走中。

編集者からのコメント


在日フィリピン人女性たちのダイレクトな愛情表現と専門職としての向上心は学ぶべきこと多し! 恩田百太郎や神崎仁などの主人公がまったく出てきません。変な漫画です(笑)。 「HELPMAN! JAPAN」でご紹介した医師・色平哲郎さんのこの巻へのハマりっぷりはものすごく、WHOなどでも発表していただいたとか。
★ヘルプマン!(8) ケアギバー編
価格:533円+税

【著者】くさか里樹 【発売日】2007年05月23日 【ISBN】978-4-06-352187-0 【発行】講談社 イブニングKC
イブニング2006年22号、23号、2007年1号~7号に掲載された作品を収録しました。

【文: 小林 景悟(あらすじ&作品紹介)】

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