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採用・定着アドバイス

2021.03.25 UP

介護業界採用のヒント vol.3

採用活動をされている介護業界の人事の皆様に向けて、HELPMAN JAPANから採用活動のヒントになる情報を5分でお伝えする「介護業界 採用のヒント」。株式会社リクルートキャリアが提供する調査を、介護業界の皆様にご参考としていただけるよう解説をいたします。

うまくいく採用の視点👀!!

✔ 学生はこんな情報が知りたい!
✔ おまけ:近年における学生の志向について

今回の調査

【就職白書2020 就職みらい研究所】(2020年6月11日リリース)
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/hakusyo2020_01-48_up.pdf

株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所では、2020年3月卒業予定の学生の就職活動・採用情報のコミュニケーションの実態をデータ・実例を交え、詳細に報告しています。2022年卒の採用活動計画のお役立ち情報として、前回に引き続き解説をします。

 

学生はこんな情報が知りたい!

◆データ:就職先を確定する際、決め手になった項目
(【就職白書2020 就職みらい研究所】(2020年6月11日リリース/「2020年卒学生 就職プロセス調査 3月卒業時点調査」)
「自らの成長が期待できる」「福利厚生」「勤務地域」、会社や業界の「安定性」「成長性」が上位に入っています。

 

データを踏まえて

自法人の取組みや人事制度を上記項目に沿って考えることで、学生が知りたい情報をより理解することができます。介護業界の具体的な事例を当てはめてみましょう。

◆自らの成長が期待できる
「成長」とひとことで言っても、人それぞれ求めていることが異なるため、いくつかに分けて考えてみます。
・【経験・能力の幅を広げること】:介護職を経験した後に幅広い職種(ケアマネージャー、事務員、相談員など)やキャリアパスがあり、仕事の幅を広げることができる
・介護職の業務に加え【マネジメントという新たな役割を担うこと】:リーダーから施設長など役職が多く存在し、担えるチャンスが与えられている
・【他法人・他業界でも役立つ力を身に着けられること】:介護スキルやビジネススキル(セルフマネジメント、チームビルディング等)が習得できる研修制度や、介護専門資格に加えて介護専門以外の資格取得も支援する制度が充実している。また、そもそも介護の仕事を通じて身に付く力(ヒアリング力、計画力、チームワーク)は、介護の仕事以外においても汎用性のあるスキルとして他業界でも役立てることができる可能性がある。
・【人間関係の幅を広げること】:対ご利用者だけではなく、他部署や他職種などの様々な職員、ご家族、地域の方等、多様なステークホルダーと連携をし、その連携を通じて自身を高めていくことができる

◆福利厚生が充実
・【働きながら家族のケアがしやすい】ように、法人内託児所や介護施設を利用できる制度がある、時短勤務ができる
・【連休を取得しやすい】ようにリフレッシュ休暇等の制度を用意している
・【自分のライフスタイルに合わせ】て、雇用形態を変化させることで好きな働き方を目指しやすい。(例:夜勤専従、日勤だけ働く、曜日固定で働く、など。手に職を付けることができる介護職ならではかもしれません)

◆希望する地域で働く
・介護施設は高齢者が住む地域に存在し地域に密着しているため、様々な地域に働く場所がある。そのため、「地元で働きたい」、「この地域で働きたい」と思ったときに比較的仕事が探しやすい
・介護職の場合、異動が少ない法人も多く、希望する地域で働ける可能性が高い

このようにして、学生が決め手とした項目に沿って、自法人の情報を整理していくと、学生にとって就職先の決め手となる情報を中心に伝えることができるでしょう。

また、自法人・自施設のことを伝えることだけに目が行きがちですが、先に紹介した調査をみると、業界の「安定性」や「成長性」も決めての上位に挙がっていることから、「介護業界がなぜ今後成長するのか」「なぜ安定している業界といえるのか」ということも、データを踏まえて説明してみてはいかがでしょうか。

HELPMAN JAPANの調査によると、介護業界における働く環境の実態を知ることで、介護サービス業への就業・転職意向がなかった人の12%が「意向あり」に変わったというデータが出ており、情報を伝えることによって就業意向が変わる可能性を示唆しています。(参考:HELPMAN JAPAN https://www.recruitcareer.co.jp/news/20190712.pdf)このとき、介護の専門用語を一般的な言葉に置き換えることも、情報を伝えやすくするポイントです。

なお、伝える情報を整理する方法として、介護職未経験で入職した方や一般学部を卒業した職員に、「介護業界で知らなかったこと」や「何を知った時に魅力に感じたか」をインタビューしてみるのはいかがでしょうか。

情報を整理した後は、どの場面で伝えるかも重要です。応募前(自社HP、自社SNS)、面接時、内定後…。学生が知りたい情報は、その時の学生の状況・タイミングによって異なります。情報を整理する際に、何を・いつ伝えるか?について、この採用計画段階の時期に、改めて確認・整理してみてはいかがでしょう。

次回、学生にこれらの情報を伝えるための手段として、SNSや自社HPを使った情報提供、オンラインを活用した採用活動(part3)について、ご紹介します。

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おまけ:近年における学生の志向について

今回の調査からは離れますが、社会課題の解決・地域創生のほか、SDGsなどが就活の軸となっている学生も増えてきています。(参考:「若年の社会貢献志向は、なぜ高いのか? 」リクルートワークス研究所 https://www.works-i.com/column/works/detail015.html

社会課題の解決・地域創生などは福祉・介護業界とも親和性が高く、そのようには表現していないものの、実際に取り組まれている法人様も多くあります。「街づくり」や「地域創生」「ソーシャルデザイン」等、介護の仕事を「外」から見たときに「介護」「福祉」の言葉以外で表現することで、一般学生に興味を持ってもらえるかもしれません。自法人の取組を、学生の志向に沿った切り口で伝えてみてはいかがでしょうか。(参考;若年層に向けたアピールについて、福祉・介護の切り口以外の方法を使って採用活動をしている事例/日本“最先端”の福祉イベントから見えた 介護に新たな人材を呼ぶアイデアって? https://helpmanjapan.com/article/4770 )

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【文: HELPMAN JAPAN】

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