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漫画ヘルプマン!

2014.03.31 UP

「今の社会にあたしたち高齢者を受け入れてくれる場所は無いの?」

あらすじ&作品紹介

64歳まで自由奔放に生きてきたフリーデザイナーの日々木 玲子。いつまでも若いつもりでいた玲子ですが、世間はそう見てくれません。

電車内では若者に席を譲られ、引っ越そうとしたら紹介されるのは高齢者住宅、デザインの仕事も減らされていきます。いやおうなしに“老い”を感じはじめた時、唯一の頼れる独身仲間だった九重 理恵が脳出血で倒れ、後遺症の残る体になります。

その理恵がひそかに玲子へ託していたのは、1冊のノート。

理恵が元気なころに書いたノートには葬儀から遺品整理まで詳しい“ライフプラン”が記され、同じ年齢の親友がここまで老後の備えをしていたことに玲子は衝撃を受けます。

介護の現場をリアルに描いてきた今までと違い、この巻でスポットが当たるのは“老いじたく”。
親友の「寝たきりになっても自宅マンションで自分らしく暮らす」というライフプランを叶えたい玲子に立ちはだかる数々のハードルが、日本の高齢化問題について新しい視点を与えてくれます。

ヘルプマン!主人公


恩田百太郎(おんだももたろう)

恩を百受ける男、恩田百太郎。介護を通じ、高齢者の圧倒的な知識や経験に学び、それを原資に、介護業界の矛盾を、等身大の高齢者視点で改善しようとする破天荒な青年。介護業界の主人公は高齢者自身とするがゆえに、介護保険制度や固定観念と日々対立。

神崎仁(かんざきじん)

矛盾に満ちた介護業界の構造と闘う社会福祉士。介護福祉士、ケアマネジャーとキャリアアップし、現在社会福祉協議会に属している。ケアマネジャー時代に独居の在宅高齢者から頂いた“おしるこ”の温かさに触れ、目指す未来が明確に。人と社会をつなげるために日夜奔走中。

編集者からのコメント


『おひとりさまの老後』著者・東京大学名誉教授の上野千鶴子氏が共感した作品。定年退職間際のまったくタイプの異なる二人の女性を主人公に、セカンドライフについて、不安、葛藤、孤独、幸せなどの日々の有り様をリアルに描いています。「さだまさしさんの、『主人公』を聴きながら読んでいただければ……」と著者。40〜50代は「こわい」、70〜80代は「元気が出た」と、読む年代で感想が違うのも興味深いところ。あなたはどう思うでしょうか?
★ヘルプマン!(16) セカンドライフ編
価格:543円+税

【著者】くさか里樹 【発売日】2011年02月23日 【ISBN】978-4-06-352353-9 【発行】講談社 イブニングKC
イブニング2010年13号~20号に掲載された作品を収録しました。

【文: 小林 景悟(あらすじ&作品紹介)】

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