HMJ活動紹介
2020.03.06 UP
主婦・高齢者・高校生の人材確保をテーマに。第5回HELPMAN JAPAN介護事業者向け人事交流会の開催報告
HELPMAN JAPANでは、「一人でも多くの人が福祉業界でイキイキと働ける世界をつくる」ことを実現するために、介護業界の「定着育成」・「人材採用」・「ブランディング」の3つの事業に注力し、日々ご支援を行っております。その一環として、介護業界の人事・経営者様向けに、事業者の垣根を越えた知見の共有を行う機会である人事交流会を定期的に実施。第五回目となる今回のテーマは「人材採用」。4社よりプレゼンターお迎えし、採用視点の転換における考え方や具体的な取り組みを、成功事例を踏まえてそれぞれお話いただきました。2019年10月に開催いたしました、人事交流会の様子やご来場者様の声を簡単に紹介いたします。当日の様子やプログラム内容など、詳しく知りたい方は、HELPMAN JAPANへお気軽にお問い合わせください。
人事交流会当日のプログラム
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【第一部】
講演1 主婦層の人材確保について
講演2 シニア層の人材確保について
講演3 学生(高校生)の人材確保について
講演4 外国人の人材確保について
情報提供1 若年層(未経験・無資格者)の採用について
情報提供2 適性検査“SPI”の活用について
【第二部】
参加者様同士の交流会
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日本全体で人材不足が進む中、2025年には38万人の人材が不足するといわれている介護業界。そのような状況の中でも、採用数の充足を達成されている法人様が多くあります。そのような法人様は、今まで介護業界で主流であった経験者・資格保有者層を主とする採用を変え、主婦層・シニア層・未経験無資格の若年層・海外人材採用など、 “参入促進(=業界の外から採用すること)”に力を入れているという共通項があります。それらの層を採用するためには、他産業と競合しても介護の魅力を広く広報し、仕事の選択肢として介護業界に目を向けてもらうような採用手法・施策も大事になりますが、介護に興味を持った幅広い階層が活躍できる仕事を業務分解によりつくるほか、未経験者の方も活躍できるように研修といった対策を実施することが重要となります。
主婦層の人材確保について
<株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ 事業統括本部 部長 渡邉 祐貴様>
人材確保に対して課題感を感じていたユニマット リタイアメント・コミュニティ様。そこで、採用施策として掲げられたのが『アシスタント・短時間採用』だった。「介護職が専念できる仕組み」や「体制作りのための採用」を実践するための仕組みを考え、採用のターゲットを主婦層とした。主婦層のライフスタイルを分析した上で、求職者が『求めるものではなく、求められるものに応える』採用へ。
▲主婦層の採用に成功されている株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ様。 時代の需要に順応することが採用において大切であると語る
シニア層の人材確保について
<株式会社ソラスト介護事業本部 人財開発部ディレクター 遠藤由美子 様>
シニア層がいち早く活躍できる環境を整えた株式会社ソラスト様。
特に採用難の地方エリアにおけるシニア層人材の獲得取組み例をご紹介いただいた。シニア層が働く上で不安に感じる事を調査し、その不安要素を払拭できるような取組みを実施。体力や処理力、個性等の測定診断のできるイベントの開催や初任者研修の無料受講、60代・70代・80代の皆様で運営する訪問介護チームを組むなど、シニア層の方々に楽しみながら、『働くことへの可能性』を発見してもらえるよう実践を行っている。
※本取組みは2020年リクルートトレンド予測発表会にて「健朗シニア」取組事例として、紹介されました。
◆『えひめKAIGOの匠』((ベストケア(株):(株)ソラストのグループ会社)
https://best-care-job.net/jobfind-pc/
▲シニア層人材が活躍できる場を提供する株式会社ソラスト様。「だれもが、いつまでも幸せを感じられる『働く場所』を創れたら」と語る。
学生(高校生)の人材確保について
<株式会社ツクイ 執行役員 人財戦略推進本部長 兼 人事部長 原 優実 様>
株式会社ツクイ様からは、学生層(高校生)の採用についてお話いただいた。グッドデザイン賞も受賞された高校生ケアサポーターという職種は、もともとは離職を防止するために、業務生産性を向上するためにはどうしたらいいかを考えスタートした取り組み。業務内容を資格の有無で分解し、介護職員にはコア業務に専念してもらい、資格がなくてもできる業務を高校生ケアサポーターに担当してもらう。取り組みを導入した事業所では、結果として残業時間が14.3%減少している。
▲高校生の採用に取り組む株式会社ツクイ様。ケアサポーターの取り組みは、「未来」の福祉を支える人財の裾野も広げる構造にもつながると語る
外国人採用・未経験若手採用 他
■外国人採用
ワーカー層の外国人採用に関して、レバレジーズ株式会社よりお話いただいた。ビザごとの実態や、技能実習制度のリスク、監理団体を選ぶ際のポイント等をご紹介。
■未経験若手採用
弊社就職Shopからは、若年層(未経験・無資格者)の採用についてお話した。接点が少ないために仕事のイメージがしづらい未経験者層に伝えるために、「介護」という言葉や専門用語を使わずに仕事内容を「翻訳」することが大切であることをご紹介。
■SPIの活用事例について
HELPMAN JAPANからは介護業界におけるSPIの活用事例についてご紹介した。面接では判断しづらい求職者の基本的な資質傾向をデータで把握できるほか、離職防止の第一歩につなげる方策も事例をもとにご紹介。
第一部終了後、第二部では参加者様同士が実際の採用・定着における悩みを共有できる出来る機会として懇親会を実施した。
▲企業と外国人労働者をつなぐサービスを行うレバレジーズ株式会社様。送り出し機関が様々にあり、選定には慎重になる事をお勧めしている。
人事交流会に参加された法人様の声
この度の人事交流会には、100名を超える人事・経営者の皆様にご来場いただきました。 本交流会が、介護業界に携わる人事・経営者の皆様にとって、人材に関する課題に対しアクションを起こすきっかけとなり、目指される未来実現へのご支援ができておりましたら幸いです。
最後に、実際に人事交流会にお越しいただいた方の声をご紹介させていただきます。
▼ 実際のアンケートから抜粋(一部)
●外国人採用、高卒採用の現状課程今後の対等について大変勉強になりました
●業務分解は兼ねてからしたいと思っていました。意識改革の重要性を再確認できました
●ネーミングの重要性は本当にその通りだと思う。職場でも検討していきたい
●やや参考になった→高齢者介護人材の確保がメインになっている為
●主婦層、シニア層、高校生採用の具体例がわかった
●学生採用は参考になりました
●取り組んでいない内容を知ることが出来たことと様々な方からの話から視点の持ち方を学べた
● 介護アシスタントは何人か働いていただいているが、高校生や外国人の方の知識が分かったので参考になりました
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